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2009年02月11日

09年 プラスチック輸出に期待大


現在、外国のプラスチック輸入会社は、
輸入相手国を中国からベトナムに
移す傾向が出てきている。


これはベトナムプラスチック分野にとって
絶好の機会であり、
特にアメリカ、日本、ヨーロッパ等の
大規模市場への開拓が見込まれる。

原料価格の急低下

ただ問題なのは、現状ベトナムのプラスチックは
販売価格が中国やインドより10%~15%高いことである。

2008年末、各企業は原料輸入量170万トン以上を目指していた。
この数字から見ても、
プラスチック分野の成長には勢いがあるものの、
国際市場での競争力はまだ弱い。

Hoang Giaプラスチック株式会社の
Vo Viet Thang代表取締役によると、
この数ヶ月で、原料の輸入額がかなり低下してきているという。
以前は1ヶ月平均輸入量が1,000トンだったのが、
今では100トン~200トンにまで下がり、
輸入しない時もあるというのだ。

ベトナムプラスチック協会の
Phan Van Thanh会長 (VPA)は、
原料価格の変動、特に2008年末の金融危機は
プラスチック業者の経営に大きな影響を与えた、と話す。

現在、各企業とも生産規模を縮小し、
リストラせざるを得ない状況になっている(平均10%)。

中には、原料価格が1トン当たり
2,000ドルから800ドルに下がったことで
倒産に追い込まれた企業もあった。

プラスチック投資ファンド開設

先日行われた業界の会議では、
Tran To Tu経済アナリストが、
ベトナムの課題は、中国企業との競争である、と語った。

この数年間で、中国は急速に発展している。
中国は企業同士団結し、潤沢な財政力を有する企業を育て、
この企業が数千社を代表して、
安価で原料を調達するため、交渉しに行くのだ。

ベトナムは、原料調達から販売まで
企業が独自に動いている状況である。

プラスチック協会の役割についてTu氏は、
協会が、企業と管理機関の架け橋になるだけではなく、
各企業ともっと蜜に連携する役割も持つ必要がある、と語る。

現在の状況でこれを実現するには、
投資ファンドを早急に開設する必要がある。
このファンドは調達した資金を貸し出さず、
他分野に投資せず、プラスチック分野の開発に
充てられることになる。

Phan Van Thanh-VPA会長によると、
2009年は、各企業とも
輸出が更に厳しい状況になるという。
これは各企業の資金活用力と国際市場の傾向から見た予測だ。

例えば、包装生産分野では、
プラスチック業界の生産量の40%を占めており、
輸出総額の70%に上っているが、
今後、日本、アメリカの自動車販売市場の状況によっては
各企業が包装製品の輸入を減らす可能性も高い。

2009年 輸出目標10億ドル

2008年末、プラスチック分野の輸出総額は9.3億ドルに達した。
この数字自体は他分野より高かったが、
当初の目標には届かなかった。
2009年、輸出額目標は10億ドル以上で、
2008年の15%増を目指す。



証券投資紙  2009年2月11日

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