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2009年03月03日

FDI 急減の恐れ和らぐ


年初45日間で新しく申請した
FDI総額は60億ドルであり、
それによりベトナムへのFDIの
急速減少の可能性に対する恐れが多少緩和した。


Phan Huu Thang計画投資省外国投資局長は、
「現時点まで我々は外国側からベトナムへの
FDI実施の中止、延期に関する連絡を受け取っていない。
さらに、ベトナムへの投資チャンスを探している
大投資家は徐々に増えている。」
と話した。

積極的な動き

Ba Ria-Vung Tau省は1月末に
50億ドル7案件に対して投資許可を発給した。
そのうち最大規模の案件は
アメリカのWinvestグループによる
3億ドル~41億ドルの
多目的な観光地建設プロジェクトである。
この結果により、Ba Ria -Vung Tau省は
2009年の計画の3分の2を完了した。
省の役人によると、現在、Ba Ria –Vung Tau省は、
新しく申請している数億ドル規模の
石油精製及び不動産投資案件を検討している。
この様な外国投資家の動きは、
Ba Ria-Vung Tau省を始め他の地方にも
嬉しい気持ちを広げている。
ベトナムの各地方には、
2008年の記録的なFDI調達資金(640億ドル)
を維持するプレッシャーがかかっている。

また、ベトナムであまり人気のない地方である
Bac Giang省も今年の最初の案件を迎えた。
Universal Microelectronics – 台湾電気電子機材生産協会
(TEEMA)の成員はQuang Chau工業団地で
輸出用電子部品生産工場を建設するために
約3500万ドルを投資する予定である。

Ou Cheng Ming-Universal Microelectronics
会長兼TEEMA副会長によると、
この工場の建設はQuang Chau工業団地における
「台湾電子村」建設の切り札となる。
実現できる場合は、「台湾電子村」が台湾の企業及び
外国企業から数十億ドルを調達するものになる。
「現在、TEEMA会員以外にも、
Compal、Foxconn、Mitac等の企業も
中国への投資リスクを減らすために
ベトナムへの投資チャンスを積極的に探している。」
Foxconnによる電子生産工場への
投資計画を拡大する計画はMing氏の発言を証明した。
2月18日、Foxconnは
Vinh Phuc省Binh Xuyen2工業団地における
2億ドルの携帯電話工場の建設許可を受け取った。
この工場の生産能力は年間9000万台である。
従って、Vinh Phuc省はBac Giang省と
Bac Ninh省に次いで、Foxconnの50億ドルの、
2007年からの5年間投資計画の投資対象地域になった。

Minh氏は
「台湾の企業はこの時間にベトナムへの
投資案件を早期に起動したい、今年後半、
ベトナム及び世界経済は新発展期を迎える。」
と確信する。

まだ魅力的である

つい最近、計画投資省外国投資局との会談において、
日本国際協力銀行(JBIC)の専門家は
2009年のベトナムのFDI調達展望に対する
楽観的な考えを現した。
Takashi Marugami JBIC国際研究課長は、
「日本の投資家は引き続き外国への投資を拡大する前に、
世界経済の回復を待っている状態である。
ただし、2009年、ベトナムへの
日本企業の直接投資は2008年を上回る。」
と言った。
Marugami氏の説明によると、
日本企業は今までの観念を変える必要がある。
ベトナムは生産用地だけではなく、
日本企業の製品の消費市場として考えるべき。

JBICの、
日本企業の外国における営業活動調査報告によると、
ベトナムは中国・インドに次いで、この3年後に
日本企業にとって理想的な投資地と評価された。
ベトナムの魅力は人権費が安い、
国内市場の開発能力が高い、
組み立て産業に対する供給源が
発展していることである。

Marugami氏によると、
ベトナムは投資魅力地のTOP4になる特殊な点がある。
それらはリスクの多様化が良い、
ベトナムが中国に投資している日本企業の
中国+1の計画で選択対象である。
Phan Huu Thang局長によると、
財政力のある投資家は
ベトナムが中長期の投資のための
魅力的な市場と評価する。
外国投資局によると、
イギリスのRoll Royceグループは、
ベトナムで飛行機のモーター工場を
建設することを検討している。
その他の航空サービス分野で活動している
アメリカの会社は、ベトナムで
国際空港の建設案件に参加することを検討中。
特にDong Nai省のLong Thanh空港の建設案件である。

その他、Quang Ninh省における発電所は
アメリカのAESにより12億ドルを投資され、
Hai Duong省における発電所は
マレーシアのJaksに14億ドル、
Tra Vinh省における発電所は
マレーシアのJanakuasa会社により
15億ドルを投資される予定。
これらの投資案件が認可される場合は、
今年のFDI投資資金は200億ドルになる。
ただし、これらの数字はまだ仮定のものでしかない。
実施額が一番大切である。
時間は投資家の約束の「重さ」を量るものである。



経営者紙  2009年3月2日

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