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2009年04月21日

金利支援制度での借入資金 70%は社債返済に


金利支援制度で貸し出された資金のすべてが
生産営業に投資された場合、
資金貸出成長率は約16%に達するはずだが、
実際には約2%にしか達していない。


国家銀行の統計によると、
2009年4月17日まで、
金利支援制度での各商業銀行の貸出額は
236.820兆VNDに達している。

このうち、すべての資金が
営業生産活動に投資された場合、
資金貸出成長率は16%に達するはずだが、
実際には約2%にしか達していない。

Nguyen Quang A博士-開発研究学院所長の分析によると、
貸出総額の約70%は社債の返済に用いられており、
このような用途への使用は、
ベトナム政府の需要引き上げの趣旨に合わない、
としている。

また、計画投資省中小企業開発局の資料によると、
2009年第1四半期に、
2500社の中小企業が活動を中止した。
この数字は、2008年に倒産・解体した会社数
7700社より低いものである。

通常、現在のような経済状況では、
企業が淘汰される機会ともなる。
そして、優れた企業として
生き残るといった成果は
企業やその役員らの努力の現れであるが、
他方では、
「本当は倒産となるべき会社も、
社債を返済できたので、
まだ生きながらえているのではないか」
という考えもある。

様々な面から考えて、
社債の返済は悪いことではく、
以前に高い金利で借り入れした資金を
企業が返済できたことによりので、
活動を維持できるといった点も確かにある。

また、銀行側にとっても、
債権の不良化を防止することもできる。

だが、経済危機といった状況は
弱体化した企業は排除する良い機会である。
そのためにも、本当に最悪な状況にある企業が、
大量な資金を借り入れして社債を返済することは
防止するべきである。


労働紙 2009年4月20日

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