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2009年04月25日

WTO加盟から2年 最大のインパクトは投資誘致


2009年4月23日、
党中央官邸、総督官邸、国会官邸、国主席官邸の4官邸が
ベトナムのWTO加盟後2年間の
影響評価セミナーを行った。


WTO加盟により大きな影響を受けた輸出入分野(資料写真)
WTO加盟により大きな影響を受けた輸出入分野(資料写真)

関係者の多くは、この2年間において
WTO加盟がベトナム経済に及ぼした影響は
全面的には評価するに足りないとした意見であった。
特に、経済動向に影響したのが、
WTOのためなのか、ほかの協定のためか
明確に区別できない。
ただし、世界経済に大きく進出したことは
国際投資界と全世界の消費者に
ベトナムを印象付ける結果となった。

輸出分野の時間的ロスと
世界経済危機がなければ、
ベトナムの輸出は期待通り上昇した

投資面について、
中央経済管理局(CIEM)のĐinh Văn Ân局長は、
この2年間を通じて、
ベトナムに明らかな変化と影響があったとする。
また、ODIとFDIが
前期と比較して急増したとしている。
しかし、輸出への影響は
それほど明らかには認められないという。
その理由として、WTO加盟直後は
市場の輸出は直ちに上昇することはなく、
その後の製品供給によるもの、
つまり、輸出力に依存した形となったわけである。

関税削減約定による超輸入だけが
重要な要素ではない
ベトナムはWTO加盟直後、
輸入額が急増した。
それは不安心理につながって、
WTOに対する多数意見となった。
ただし、工商省のNguyễn Cẩm Tú次官によれば
WTO加盟の影響がより明らかになるには
さらに時間がかかる。

関税削減による「競争激化」と「代替歳入源模索」
Tú氏は2007と2008年は輸入超過であり、
主に自動車、自動車部品、鉄商品、機械、
設備、家畜食品などが輸入されたとした。
これらの商品は、ほかの商品比較して
多額の関税を減免していない。
さらに、アセアン、中国など
ベトナムにこれらの商品を輸出する各国は
ベトナムがWTOに加盟する以前から
貿易の自由化協定があった。
もう一つの根拠は、この2年間
車や宝石といった、
輸入関税が高い高級品が大きく上昇し、
その量が多いといった点である。

財政省国際関係局のNguyễn Thị Bích局長は
特に、大きな収入源である原油輸出への影響について
財政部としても検討の必要があるとする一方で、
輸入関税削減は、予算低下の直接的な要素ではないとした。



2009年4月24日 Tuoi Tre Online ウェブサイト

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