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2009年05月15日

現状の GDP成長率予測 当初計画を下回る


中央経済研究管理学院(CIEM)は、
ベトナム経済に関する基本指標として、3通りの予測を発表した。
それによると、GDP成長率は予測として、
基本が4.69%、楽観視した場合5.56%、
悲観的に見た場合は3.39%となる。
この予測はいずれも2009年の経済社会開発計画の目標値より
低い値となっている。


GDP成長率 最高で5.56%

CIEMの発表では、09年のベトナム経済発展に関して、
最も楽観的な予測をした場合、
GDP成長率は5.56%になる、としている。
これは、国際経済がこれ以上悪化しないことと、
国内の投資環境が、外国投資家にとってまだ魅力的であることが、
必要な条件となってくる。

具体的には、ベトナムの主力貿易先であるアメリカ、
日本、中国、アセアン各国のGDPの成長率が、
1%以上を達成することが求められる。
加えて、世界中の原油価格が-45%、
資材価格が-20%、農産物価格が-15%以上となることも必要となる。

国内的な要素については、09年のFDIが前年より-15%、
(08年のFDI実際額は115億ドル、09年は97.75億ドルと想定)
原油開拓量が1,000万トン増、為替レートが5%上昇、
国営企業投資が10%増、資金供給(M2)が25%増、
となることが要件となってくる。

これらの予測は、国際経済の状況や国内経済に対して
非常に楽観的に見た場合であるが、
それでもGDP成長率は計画を下回る、と見られている。
その他、国家予算の支出超過はGDPの9.4%、
インフレが8.9%、輸入超過額がGDPの8.5%と予測されている。

これより下の予測は、ベトナム経済について
「平常の状況だった場合」を基に計算されたもので、
GDP成長率が4.69%、インフレが9.4%、
国家予算の支出超過がGDPの9.7%、
輸入超過額がGDPの8.7%である。

最も悲観的な予測は、
主力貿易先のGDP成長率が0%であった場合を基に、計算されている。
この場合、原油価格が40USD(前年比-55%)となり、
FDI実施額が去年の30%減、ベトナムドンの価値が-3%、
資金供給源が年間15%増、GDP成長率が3.39%となる。
その他、前年比の国家予算の支出超過がGDPの10.1%、
輸入超過額がGDPの9.2%、輸出が25.5%減となる。

経済開発計画も要再検討

CIEMは、これらの予測を基に、国会、政府が
GDP成長目標を慎重に検討した上で、
2009年の経済社会開発計画を調整する必要があるとの考えを示した。

特に、前年に比べ今年も続くインフレの高騰、
依然高い輸入超過額、
これらの状況が短期間で改善することは困難である。

先日発表された各外国機関の予測によると、
09年のベトナム経済成長率は、前年をかなり下回る。
IMFの4月の予測は3.3%、WBの年初の予測は5.5%、
ADBの予測は4.5%、EIUの予測は0.3%であった。



Infotv.vn 2009年5月14日

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