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2009年05月26日

国際債券の購入模索される


先週に行われた第5回の国債発行(2兆ドン)は
また不成功となった。
国債発行が不成功になったのは、
今回で2回目だが、
原因はいずれも、
入札申請金利が売却金利より高いことにある。


特に、今回は金利上限がかなり引き上げられ、
3年期限の金利が年間8.3%、
5年期限の金利が年間8.4%に上げられた。

1カ月前までには金利上限は年間7.2%であり、
この1.1~1.2%の金利引き上げ幅は
商業銀行の預金金利の引き上げ幅と同率である。
例えば、Vietcombankが
各期限の預金について金利を年間1%、
Techcombankが同1.3%を引き上げている。

ただ、この印象的な金利上限の引き上げ率は
購入側の要求を満たすものではない。
3年期限の国債における入札申請金利は年間9.5%、
5年期限は年間10%である。
しかし、債券市場においては、
2~3年期限の債権は
年間9%の金利で購入申請されている。

国債の金利が上がる理由は二つがある。

一つは常に債権を取引する対象である銀行が
現在の金利では
債券を購入したくないという思惑だからである。
年間9.5%以下の金利で債券を購入した場合、
利益はほとんどでない。
そのため銀行は、債権を購入ではなく売却している。

二つ目は、外国ファンドを含む機関投資家が
物価がもうすぐ上昇すると予想し、
5月のCPI上昇により、
債権の利益も増加と考えているからだ。

ベトナムドン建ての債権は
あまり魅力的ではないが、
ベトナム系銀行数行が
3年前に発行されたベトナム政府の
国際債券(7.5億USD)を探している。

財政業界の情報によると、
国家銀行は国営銀行数行に対して
上記の国際債券の購入を許可した。
ベトナム国際債券の金利は年間7.2%であるが、
これらの銀行は元の金利より
競争力が高い金利で購入できる状況になった。
昨年、外国銀行は
ベトナム政府の国際債券を大量に売却申請したが、
ベトナム銀行が所有名義を変更できないことを恐れ
購入しなかった。

ただ、国家銀行の承認を得た場合は名義変更ができる。
そのため、現在、銀行数行は
積極的に国家銀行に購入許可を要請している。

だが、現時点では許可を得たものの、
国際債券を購入することは容易ではない。
それは、ベトナムの国際債券への投資利益が高く、
また、ドルの金利が低いので、
国際債券の所有機関が売却を渋るからである。

ホーチミン市にある国際投資ファンドは
ベトナムの国際債券に投資したが、
決算期限の前にしても売りに出さない。
またある銀行によると、
外国銀行数行が国際債券の売却を申請しているが、
現在、調査中であるという。

ベトナムの銀行が購入申請する場合、
銀行が国際市場で購入申請し、
その格差で収益を上げるが、
実際には、
これらの銀行は国際債券を持ってない。

また、ベトナムの銀行は
潤沢な資金を持つ外貨調達の
貸出先を探しているが、
国際債券の購入はその一つの方法である。
また、ベトナムの銀行は外国の銀行から
国際債券購入の可否については、
ロシア、韓国等がUSD建国債を発行した際や、
GM等大企業の債券への投資について、
以前は安全と評価されたが、現在では、
これらの会社への投資には問題があるとされている。
つまり、ここで重要なことは
債券のリスクをどのように評価するかということで、
現在、ベトナムの銀行が
このような問題を分析するための情報は
まだ十分に得ていないといえる。

また、つい最近、
国家銀行は各銀行に対して外貨両替を行った。
これらの銀行は有効なルートを持っていないため、
オープン市場に参加することができないからである。
そのため企業は、市民から外貨を借り入れ、
それに対して市民がベトナムドンで預金する。
ただ、為替レートの問題が解決できない場合
市民が低い金利で外貨で預金する。

また、ベトナム政府は今後、国内で
外貨建債券を発行するといった点についてだが、
計画によると、ベトナム政府は
国内で資金を調達するために
10億USDの債権を発行する可能性がある。
ただ、第1回目の発行は
計画の30%しか実施できなかった。
多くの専門家によると、現在、
外貨国債の発行にはよいタイミングであるが、
以前の債券発行により調達された資金の
使用状況については公開するべきだろう。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2009年5月26日

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