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2009年07月27日

ミクロ財政 発展が遅れるワケ


ミクロ財政機関とは、自社の利益を追求するのと同時に、
貧困者を支援するという社会的役割も持っている。
しかし、現時点でベトナム国内で
このミクロ経済形式の急速な発展は見られない。


以下はベトナム政府のミクロ財政開発チームのリーダー
Nguyen Ngoc Tuan氏に対するInfoTVのインタビューである。

Q:現在、ミクロ財政が貧困解消に対して、
期待通りの役割を果たしているとは言い難い。
これについて、どのように考えるか。


A:まだまだとはいえ 、ミクロ経済は近年、
貧困解消に対して大きな役割を果たしてきた。
しかし、様々な制限があって、膨大な数に上る全ての貧困者を
救うには至っていない。
まず現在、ベトナムのミクロ財政機関の規模は、
外国のマクロ財政機関よりまだ小さく、数も少ない。

Q:ミクロ財政が役割を果たすため、
ベトナム政府が何らかの支援対策を実施する予定などはあるか。


A: ミクロ財政の発展を支え、より多くの貧困者を支援するため、
ベトナム政府は法律面を充実させるべきである。

近年、ミクロ財政は議定No.28とNo.165くらいしか
修正してこなかったが、これらの議定には特定の制限がある。
それらはミクロ財政機関の規模と設立条件である。
それに、ミクロ経済機関の活動に関する規定はまだ少なすぎる状態だ。

Q:ベトナム進出を希望する海外ミクロ財政機関が、
直面する一番大きな問題は何か。
なぜ、これらの機関は国内で積極的に活動していないのか。


A: 現在、多くの外国支援機関や外国機関投資家が
ベトナムのミクロ経済分野に投資を希望している。
理由は安定性が高いことと回収率が高いためである。
ただ、ベトナム市場に進出する場合、
上記のように法整備がまだまだであり、
特にベトナムミクロ財政分野に対する、
具体的な支援制度はまだない。

それに、ベトナムのミクロ財政機関も様々な課題に直面しており、
なかなか規模を拡大出来ない状況である。
ミクロ財政分野の特徴は二つの役割を持つ。
一つは社会的な役割:貧困者を支援すること。
もう一つは収支のバランスを取らなければならないことである。

ただ、現在、ミクロ財政機関の規模はまだ小さく、
独立で生き残る能力は弱い。
低い金利制度を適用するため、規模の拡大にはかなりの時間がかかる。
ほかの民間企業と異なり、規模を拡大すると共に
社会貢献を果たさなくてはならないのだ。

Q:ベトナムの今後の市場発展についてどう評価するか。

A: ベトナムのミクロ財政市場は非常に広い。
現在、ミクロ財政機関は貧困者需要の
約40%にしか対応できていない状況である。
残りの60%(約1,200万人相当)はサービスを受けられない状況にある。

これはミクロ経済の発展にとって大きなチャンスとなり得る。
その他、Coca cola, Unilever, Citi Bank等の外国の大手企業が、
ベトナムのミクロ財政分野への投資を希望しているという。



InfoTV 2009年7月27日

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