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2009年08月04日

2010年経済成長 マクロ指標は楽観的


現在作成中の2010年経済社会開発戦略は、
国際経済の回復が、ベトナムの発展に良い影響を与えるとみて、
検討されている。


8月1日、計画投資省次官は、
2010年経済社会開発計画の草案について報告した。
それによると、GDP成長率は6.5~7%で設定され、
2009年より高い数値となっている。

計画によると、ベトナムのGDPは
約1.960~ 1.970兆ドンで、1,080億ドル相当となっている。
一人当たりのGDPは1,220USD。
農林水産分野は3~3.4%増加、
工業・建設分野は7~7.5%、
サービス分野は7.8~8.3%増加することが見込まれている。

また、輸出総額は今年に比べ6%増と予想、
社会全体投資開発総額はGDPの40.7%を占めている。

上記草案のマクロ的指標には楽観的な見方が強く表れている。

7月31日に発表された
Nomura Internationalの最新報告書の中でも
「ベトナムは経済衰退期を越えた。
 2010年のベトナムGDP成長率は、
 6.4%に達する可能性も高い。」と評価された。

Sonal Varma-Nomura International経済分析専門家は、
「インフラ整備への公的投資の成長と、
 民間セクターの投資回復があれば、
 6.4%という数値は充分達成可能である。」と述べた。

JETROベトナム事務局長の荒川 研氏は、
「現在の経済成長を続ければ、2010年のベトナムは、
 計画通りの成長率を達成できるだろう。」と述べた。

ベトナム企業の中には、
上記計画は達成可能ではあるが、慎重に判断すべきとの声もある。
Nguyen Hai Ha-ハノイファンド管理会社副社長(HFM)は、
「2010年にベトナムGDP成長率は前年を上回るだろうが、
 5.5~6%だろうと考える。
 しかもこれを達成するには、経済引き上げ対策が、
 急に中止されないことが必須である。」と述べた。

ただ、Ha氏は2010年の輸出分野と外国直接投資(FDI)の
急速な回復については、あまり信用がないという。

計画投資省は、これらの経済計画に対する各関係機関の意見を求め、
2009年8月末に政府に提出する予定。

■2010年の経済社会の戦略

・GDP成長率  6.5%~7%
・ GDPの額  1.960~ 1.970兆ドン (約1080億ドル)
・一人当たりのGDP 1.220 USD
・農林水産分野の成長率  3 ~ 3.4%
・工業、建設分野の成長率  7 ~ 7.5%
・サービス分野の成長率  7.8 ~ 8.3%
・輸出総額  6%増
・社会全体の投資開発総額 GDPの40.7%
・消費者物価上昇率 10%以下
・出生率の増加率  0.2%
・労働者雇用 160万人、海外派遣 9万人
・貧困者の割合 11%以下に減少
・栄養失調の5歳以下の子供の割合 18%以下に減少
・一人当たりの都心部の土地使用面積  13.2平米
(出展: 計画投資省の2010年経済社会開発の草案、2009年7月)
 



Vneconomy.net 2009年8月3日

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