ブルーチップ ベトナム投資ニュース

これは、取引番号を登録した外国投資家の口座を通じ集計されたもの。

外国投資資金の増加

ホーチミン証券取引所では、
8月の外国投資家の純購入総額が4,230億ドンに達し、
6月25日（外国投資家の純購入開始時点）からの
純購入額を2.776兆ドンに引き上げた。
外国投資資金は、全体の取引総額から見れば、
さほど大きな割合を占めているわけではないが、
ベトナム投資家の心理には積極的な影響を与えていた。

Louis Nguyen - Saigon Asset Management (SAM)
ファンド管理会社会長兼社長によると、
ベトナム証券の魅力の高さから言えば、
外国投資家の動きは当然のことであるという。
中国証券も非常に魅力的ではあるが、競争が激化してきているのも事実だ。
それに比べ、ベトナム証券は成長率も高く、
リスク分散を希望する外国投資家にとって良き選択肢となっている。

ただ、外国投資資金はどこから流入しているのだろうか。
ベトナムで活動する外国投資ファンドは、
資金調達が立ち行かない状況であり、
最近の証券市場への資金は国内ファンドのものではない。
さらに最近のベトナム駐在外国投資ファンドの報告によると、
現金、資産はあまり変動していないという。

7月30日の報告書の中で、
VEILファンド (VN Enterprise Investments Limited、
Dragon Capital (DC)管理のファンド)は、
現金の割合が9％、2009年5末の10％から軽く減少している。
DCが管理しているファンド、VGF (VN Growth Fund Limited) は、
現金の割合が18％で、2ヶ月前の13％より高くなった。

Louis Nguyenによると、SAMの証券ファンドは90％の資金を投資、
現在投資品目を改善しているという。

大量資金の多くはトレーディング目的

Nguyen Hoang Hai-ベトナム財政投資家協会(VAFI)事務局長によると、
毎日の、外国投資家取引額の60～70％は、
ベトナムには事務所を置かず、取引口座のみを開設している
外国財政投資委託ファンドや外国財政機関、外国証券会社であるという。

VAFIの分析では、
外国投資が最も積極的に行われた2007年（1日2,000億ドン）に比べ、
現在の外国投資資金はまだ大きくはない。
しかし、外国間接投資は、今年第2四半期からベトナムに戻り始めている。
1日の平均取引総額は1,500億ドンになり、
世界の証券市場が未だ混乱を続ける中で、活発な動きを見せている。

ただ、多くの専門家は、
投資委託の外国間接投資は主にトレーディングであり、
資金が大量流入しているといっても、
思うように利益がならなければすぐに換金されてしまう。
この様な投資方法からは、
ベトナムで活動する外国投資ファンドの重要性がうかがえる。

外国投資ファンドは、発展力がある株式に投資するため、市場を安定させる。
当然、外国取引価値は小さいため、資金の変動が市場に及ぼす影響は少ない。