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2009年09月26日

高級ホテルの集客率低下 値下げ着々


これまで、ベトナムホテル市場は、
アジア地域内でも盛況であるとの評価が高かったが、
ここにきてやはり、予約減少が避けられなくなっており、
集客のため、料金を下げざるを得ない状況となっている。


アジア・太平洋地域のホテル専門家によると、
ベトナムの客室稼働率は、アジアでも第2位の高さではあるものの、
四ツ星、五ツ星といった一流ホテルの予約率がかなりの減少傾向にあるようだ。

Tao Van Nghe-Mejecticホテル社長は、
ホーチミンの高級ホテルの客室料金を10~15%下げたという。
原因は、海外の観光客数がこの8ヶ月で20%減少したためだ。

Nghe氏によると、Majesticホテルの客室稼働率は、
通常67%であったのが、現在55%に落ち込んでいるという。

Nghe氏は、
「ホテル宿泊客は98%が外国人のため、客室料金の値下げは当然避けられない。
一流ホテルでは、海外客の急減が経営に大きな影響を及ぼしている。」と述べた。

CBREによると、ホーチミンの中級ホテルでは、
現在客室料金が1泊118USD前後に下落、
前年同期から約13%減となっているという。
四ツ星ホテルのでも同価格は4%減で、1泊80USD前後となっている。

二~三ツ星ホテルの予約状況は、国内顧客の増加により、
むしろ増加傾向にある。
また経済危機の影響から観光客が節約のために、
このランクのホテルを予約するケースが増えているようだ。

2009年第2四半期末時点で、
ホーチミン市にあるホテル29,200室、1,500件のうち、
50件、7,903室が五ツ星である。
ただ、2010年完成予定のホテルもあり、
五ツ星ホテルは近々776室増加の予定である。

Robert McIntosh-アジア・太平洋CBRE Hotels社長は、
「当初計画通りには完成されないホテル案件もあり、
投資主の財政状況の悪化などにより、完成が2011年に延びる可能性のものもある。」
と述べた。

McIntoshによると、ベトナムは、シンガポールやタイと違い、
ホテル商標の多様化がまだ不足している、という。

またこのままの状況では、年末までに
外国人観光客の年間目標である450万人を達成することは難しい。

工業団地内のホテルや格安ホテルの人気は高いが、
ベトナムでは、この手のホテルが非常に不足している。
質が高く安価なホテルは常に不足状態だ。



Vietnamnet.com 2009年9月25日

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