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2009年11月05日

アジア各国の都会化問題


アジア各国の首都は、
より高い所得を狙う農村地域の人々を
受け入れなくてはいけない状況にある。


アジアの各大都市は
非常に速いスピードで発展しているが、
生活の質が極めて低下している。

これは、タイ・バンコクで
2009年10月31日から11月4日まで行われている
第21回アジア大都会ネットワーク会議(ANMC21)の
メッセージである。

ANMC21会議に参加している各大都市の代表は
New Delhi (インド)、Hanoi (ベトナム)、
Jakarta (インドネシア)、Kuala Lumpur (マレーシア)、
Manila (フィリピン)、 Seoul (韓国)、Tokyo (日本)、
Singapore、台湾と主催者のBangkok (タイ)である。
今回の会議のテーマは
「安定的な観光開発とA/H1N1インフルエンザの防止」
である。

アジアは経済成長を維持できたが、
多くの国が速いスピードで進む
都会化の問題に直面した状況である。
多くのアジア各国の都会住民は
生活環境が極めて低下していることで
困難に直面している。

バンコクを含む多くのアジアの都市は
人口が爆発的に増加するが、
インフラ整備や社会サービスが
それに追い付かない状況にある。
また、人口密度が高いため、
A/H1N1等の感染病も懸念される。
そのほか、犯罪や貧困生活者も
増加している傾向にある。

ただ、アジア各都市における
都会化の進展は当然のことであり、
止めることができないのが現状である。
経済活動が大都会で発展し、
農村地域等から大量な人材を集めている。
特に、農村と都市の所得のギャップが高い国では
進展のスピードがさらに速い。

各都市は経済成長の中心地域となるが、
いくら早く成長しても、農村地域から流入する
膨大な人材の移転問題は整理できない。
また、失業した人々が
不健康な環境での生活を余儀なくされる。

都会化が都市の貧困者に対して
最も大きな影響を与える。
数百万人の都市住民は不健康な環境で生活し、
犯罪や暴力にも巻き込まれやすい。
また、都市住民の健康状況が
経済目標達成と急速な都会化の結果でもある。

世界中では各都市が毎週130万人
年間で6,700万人の移住者を受け入れている。
世界保健機関(WHO)は2030年までに
都会の人口が50億人となり、
世界中の人口(83億人)の60%を
占めると予測する。




The Nation Thailan紙 2009年11月4日

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