世界銀行(WB) 越GDP5.5%維持と予測
11月4日、世界銀行は、
東南アジア・太平洋地域の経済報告書を発表した。
その中で、ベトナムのGDP成長見込みは5.5%維持する、
との予測を明らかにした。
Vneconomy.net 2009年11月6日
東南アジア・太平洋地域の経済報告書を発表した。
その中で、ベトナムのGDP成長見込みは5.5%維持する、
との予測を明らかにした。
WBは、ベトナムの経済について、
国際金融・経済危機の影響により、成長速度は鈍化している、
との評価を示した。
2008年第3四半期から、世界的にあらゆる商品の価格が下落傾向となり、
第4四半期には、繊維、工業製品の輸出額が激減している。
2009年第1四半期までは、経済危機の影響から、
GDP成長率は3.1%に留まり、前年同期に比べ4%も落ち込む結果となった。
ただ、政府の経済対策も功を奏し、
すでに経済は回復し始めている。
GDPは第2、第3四半期には4.5%成長に回復、
9月までの実質GDPは前年同期から4.5%を達した。
生産分野に関しては、需要減少など問題は山積しているものの、
建設分野が早くも回復に転じ、
建設分野の余剰金は、今年10%以上の成長率を達すると予測されている。
WBは、国内消費も、ベトナム経済の回復に一役買っているという。
実際、小売売上の増加率は前年同期と比べても9.3%増となっている。
経済危機の影響が最も強かったのは輸出分野で、
GDPの70%を占めることもあって、先行きが最も懸念されていた。
2009年の年初8ヶ月で輸出額は前年同期比-14.2%となり、
全品目に渡り輸出売上が減少する結果となった。
他の新興国に比べて、減少率は低いものの、
2009年は、ベトナムの輸出分野にとって、
経済改善を図り始めてから、初めて減退に転じた年となった。
同時期、輸入は更に大きく減少し、前年比-28.2%となった。
ただ、輸出入の減少は、貿易収支や経常勘定の赤字幅を
縮小させることにも繋がった。
2009年に経常赤字がGDPの5%相当と予測され、
2008年の11.9%に比べ、縮小が見込まれた。
しかし、経済回復が促進すると共に、
赤字は上記見込みより高くなっている。
予測通り経常赤字を管理できているものの、
外貨準備資金は08年末の230億USDから、
2009年8月には165億USDに減少した。
Vikram Nehruは
「下落は、中央銀行が貨幣を安定させるために
外貨市場に手を入れる時期である
5月と7月の中旬に発生する。」ことを強調した。
ベトナムは国外からの資金調達ができるが、
財政の穴はまだまだ大きく、
政府が財政バランスの維持を続けるためには、
経済政策を再検討しなくてはならない。
東アジア・太平洋地域の成長は、
中国の景気に大きく影響されている。
2009年、中国のGDP成長はアメリカ、ヨーロッパや
日本のGDP減少を補填するほどになっている。
そのため、インドネシアやベトナムの急回復にも関わらず、
中国の成長を除くと、東アジアの成長率は
2009年に1%にしか達さないと予測され、
南アジア、中東諸国、北アフリカよりも低い数値となっている。
また、国際経済危機の影響を脱せず、
GDP成長幅が縮小した国は、
カンボジア、マレーシア、タイ、モンゴル等である。
国際金融・経済危機の影響により、成長速度は鈍化している、
との評価を示した。
2008年第3四半期から、世界的にあらゆる商品の価格が下落傾向となり、
第4四半期には、繊維、工業製品の輸出額が激減している。
2009年第1四半期までは、経済危機の影響から、
GDP成長率は3.1%に留まり、前年同期に比べ4%も落ち込む結果となった。
ただ、政府の経済対策も功を奏し、
すでに経済は回復し始めている。
GDPは第2、第3四半期には4.5%成長に回復、
9月までの実質GDPは前年同期から4.5%を達した。
生産分野に関しては、需要減少など問題は山積しているものの、
建設分野が早くも回復に転じ、
建設分野の余剰金は、今年10%以上の成長率を達すると予測されている。
WBは、国内消費も、ベトナム経済の回復に一役買っているという。
実際、小売売上の増加率は前年同期と比べても9.3%増となっている。
経済危機の影響が最も強かったのは輸出分野で、
GDPの70%を占めることもあって、先行きが最も懸念されていた。
2009年の年初8ヶ月で輸出額は前年同期比-14.2%となり、
全品目に渡り輸出売上が減少する結果となった。
他の新興国に比べて、減少率は低いものの、
2009年は、ベトナムの輸出分野にとって、
経済改善を図り始めてから、初めて減退に転じた年となった。
同時期、輸入は更に大きく減少し、前年比-28.2%となった。
ただ、輸出入の減少は、貿易収支や経常勘定の赤字幅を
縮小させることにも繋がった。
2009年に経常赤字がGDPの5%相当と予測され、
2008年の11.9%に比べ、縮小が見込まれた。
しかし、経済回復が促進すると共に、
赤字は上記見込みより高くなっている。
予測通り経常赤字を管理できているものの、
外貨準備資金は08年末の230億USDから、
2009年8月には165億USDに減少した。
Vikram Nehruは
「下落は、中央銀行が貨幣を安定させるために
外貨市場に手を入れる時期である
5月と7月の中旬に発生する。」ことを強調した。
ベトナムは国外からの資金調達ができるが、
財政の穴はまだまだ大きく、
政府が財政バランスの維持を続けるためには、
経済政策を再検討しなくてはならない。
東アジア・太平洋地域の成長は、
中国の景気に大きく影響されている。
2009年、中国のGDP成長はアメリカ、ヨーロッパや
日本のGDP減少を補填するほどになっている。
そのため、インドネシアやベトナムの急回復にも関わらず、
中国の成長を除くと、東アジアの成長率は
2009年に1%にしか達さないと予測され、
南アジア、中東諸国、北アフリカよりも低い数値となっている。
また、国際経済危機の影響を脱せず、
GDP成長幅が縮小した国は、
カンボジア、マレーシア、タイ、モンゴル等である。
Vneconomy.net 2009年11月6日