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2009年11月12日

ベトナム観光 温暖化で売上が減少する


気候変動による気温の上昇に伴い、
海水面も上昇するため、
ベトナムの観光分野を始めとした
ビーチ観光に悪影響を及ぼすこととなる。


資源観光省環境保護局のデータによると、
世界中の気温が上昇すると共に、
ベトナムの気温も1920年より
0.2度~1度を上昇、
特に、1980年から現在までの
上昇スピードが最も速い状態である。

この40年間で、ベトナムの気温は
0.6度を上昇した。
1997年にはエルニーニョ現象の影響を受け
ホーチミン市の気温は40.6度と
記録的な数字に達したこともあった。

気温の上昇と共に、夏も長くなっている。
ハノイ市と北部各地において、
外国人観光客に対するベストシーズンは
秋から春にかけてであり、
それらの時期に気温は15~22度である。
そのため、ベトナム観光分野全体において
売上が大きな影響を受けている。

気温が上昇すると感染病も流行しやすく、
人間がコントロールしにくくなる。
世界保健機関(WHO)の予測によると、
気候変動の影響により、
毎年15万人が死亡、
550万人が罹患するという。

実際、2003年から現在まで
新型肺炎(SARS)、インフルエンザ等の
国際的な感染病が連続して発生、
ベトナム観光活動にも
大きな影響を与えている。

また、気候変動に対応するための
経費も必要となるため、
ツアーのコースも高くなる。
そのため、観光客が
適切な観光場所やツアーコースを
選択する傾向になっている。

観光地のビーチが破壊される
北南に延びる長細い地形により、
ベトナムはビーチ観光開発に
大きな潜在力を持つと評価されている。
現在、全国で125カ所ビーチがあり、
そのうち、20カ所が国際基準を満たすものである。

観光営業活動について、
ビーチ観光がGDPで大きな割合を占める。
毎年、ビーチ観光が
外国観光客全体の60%を、
ベトナム人観光客全体の50%を占め、
収益が観光収益全体の60%を占める。

ただ、世界銀行の研究結果によると、
ベトナムを始め東南アジアが
気候変動により大きな影響を受ける。
特に、海水面上昇による影響である。
具体的には、海水面が1メートを上昇すると、
自然の土地面積の5.2%と
人口の10.8%が影響を受ける。
また、5メートル上昇する場合、
それぞれ16%、35%が影響を受ける。



Vneconomy.net 2009年11月11日

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