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2009年11月16日

証券発行による資金調達で民営化活発に


証券発行により資金を調達できる企業は、
工場を拡大し、新しい施設も建設できるため、
人材雇用も積極的に行われる。
近頃、IPO案件が成功した企業が多く、
民営化が再度進んでいる。


2008年の証券市場暴落で、
資金調達活動が一時的に中断され、
資金を調達できずに多くの案件が中止となった。


民営化が活発化

11月9日、Song Hong株式会社は、680万株式を、
落札平均株価の22,290VNDで売り切った。
落札最高株価は29,900VNDで、
IPOの最初の株価の約2倍であった。

Nguyen Ho Nam-Sacombank証券株式会社(SBS)社長は
11月28日に行われる予定のSBSのIPO成功を信じており、
購入申請株数は売却株数の3倍と見ている。
15,000VNDの株価でIPO予定の1760万株式の他、
戦略投資家を対象とする1100万株式も
多くの外国投資家の高い関心を得ている。

また、10月後半から今日まで、
HOSEとHASTCで行われた企業のIPOは
以前より活発化している。
Van Dien肥料会社のIPOでは、
購入申請株数が売却株数の6倍以上であった。
Lam Thao肥料・化学物会社、
Vidamco会社等のIPOも成功に終わった。


各IPO案件を再開

既に上場している企業の追加資金の調達活動も、
以前よりしやすくなった。
建設投資開発株式会社(DIG)は、
25の投資家に対する1000万株式の個別発行に成功し、
1000億VNDを調達できた。
ホーチミン市貿易運搬株式会社(Transimex - TMS)は
315億VNDを調達した後、引き続き第2回の追加発行も行う予定で、
今回は325億VNDを調達するために210万株式を発行する。
同社は2回の追加発行により、630億VNDを調達できる。

Transimexによると、この2回で調達できた資金は
ICD Transimex港の倉庫システム開発計画に投資される。
この計画は年初に認可された。
TMSの役員によると、ICD Transimexが活動開始したことにより、
同社のコンテナ倉庫の面積が20%増加、
倉庫取扱量が今より50%増加する。
今回の投資は、危機後の輸出活動増加による
品物の運搬需要に対応するためのものである。

これ以前にも、Hoa Senグループ株式会社(HSG)が
戦略投資家に対し、1200万株式を6万VND以上の株価で売却し、
社員に対して100万株式を発行することを発表している。
今回の資金調達はHoa Sen Phu My工場(Ba Ria
Vung Tay省Phu My1工業団地)を拡大するためである。
Le Phuoc Vu-Hoa Sen株式会社会長によると、
現段階で施設に投資することで、経費を最大限に抑えると共に、
製品販売シェアを主導的に拡大することができる。

多くの上場企業も同様に、市場の回復を利用して
資金を調達している。
例えば、Ba Ria Vung Tauハウス開発株式会社(HDC)は、
2万VNDの株価で200万株式を追加発行。
Lam Dong食品加工株式会社(VDL)は、
株主に対して18,000VNDの株価で有利発行した。
Viecombank株式会社も、資本金を9.28%増資するために追加発行し、
数万億VNDを調達できると予測されている。


資金調達規定を厳重にする必要も

建設資材販売分野で活動している企業の社長は、
投資家との対話の中で、同様の生産能力を有する工場の
企業の投資について、以前より小さくなっており、
販売先の市場が徐々に大きくなっているため、
生産能力を増加する根拠がある。
今後、いち早く市場を把握すれば、シェアを拡大できる
可能性が大きい、と述べた。

ただ、証券市場を通じて資金を調達することは
「2つのグレードがあるナイフ」と同様である。
企業の投資機会はまだ明確ではないが、
この方式を利用すると、市場にとっても企業にとっても
大きな影響を与えるはずである。
実際、2007年には、企業が同時に株式発行を急いだため、
株式を「飲みきれない」状況になった。



Vneconomy.net  2009年11月16日

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