ブルーチップ ベトナム投資ニュース

1USD18,000VNDの為替レートで計算すると、
外国借款が396兆VNDであり、
2009年の国家予算の収入見込み（390兆VND）より高い。
為替レートが1USD2万VND以上に上昇する場合は、
外国借款が440兆VNDになり、44兆VND増加、
2009年の国家予算の収入（390兆VND）の11%に相当する。
これは大きな数値であり、VNDの切り下げは
国家借款の負担を重くするという考え方もある。

外貨の借款は外貨で返済しなくてはいけない。
返済の能力が、期限になった時までに
充分の外貨の資金を用意できるか。
VNDで計算する方式は正しくない。

国の借款の返済能力は
以下の計算方式で外貨をかき集める能力で現れる。

かき集める外貨資金 = 収入資金 – 支出資金

収入資金は国家資金と借金を含む。
国家資金は
(1)貨物、サービスの輸出による収入（ベトナムの最大収入源）
(2)外国に派遣されている労働者の収入、外国への投資による収入、
　　外国への貸出活動による収入
(3) 外国無償援助、ベトナム人嬌の送金
である。借金は
(1) 外国借款（一般制度と優遇制度）
(2) 外国の間接投資資金と直接投資資金
を含まれる。これらの借金は将来に借金と金利を
払う必要があるものである。

同様に支出資金も外国側に支払い資金と貸出資金がある。

外国側への支払い資金は
(1)貨物・サービスの輸入資金（最大支出資金）
(2) ベトナムで働いている外国人の母国への
　　送金及び外国借款の返済資金
(3) 外国への貸出資金
を含む。

国家の返済能力を高め、かき集め資金を増加するため、
政府の政策が収入源の増加に注目し、
支出を減らさなくてはいけない（特に貨物・サービスの輸入資金）。

また、為替レートが1USD当たり2000VNDを上昇すると、
外国借款が約10億USD増加し、これは2兆VNDに相当する。
ただし、原油からの収入の40億USDが約8兆VND増加する。
2兆VND損失するが、収入が8兆VND増加するので、
収入が減らない。

つまり、為替レートを調整すると、
輸出活動及び国内生産活動を支え、
外国投資を促進し、国の競争力を高める。
ベトナム経済が良く成長するようになり、
借款の返済能力も高める。