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2009年12月17日

10年のベトナム経済 前向き・楽観的な観測


ベトナムおよび外国経済専門家の多くは
2010年にベトナムのGDPが
6.5%に達することを期待する。
これは2006-10年の政府計画と
合致するものである。


同様に経済成長率が6%、
投資開発資金がGDPの41.5%、
CPIが7%以下、
新規就職者数が160万人を達するといった
各目標が達成される可能性は高いという。

このように、来年はベトナム経済状況が
さらに明るくなることが大きく期待されている。

2010年の発展潜在力
Vu Thanh An-
Fulbright経済教育プログラム研究部長によると、
米ドルが切り下げる傾向は
ベトナムにとって大きなチャンスである。
これは、為替レート政策の実施に対する
ベトナムドン切り下げといった圧力を
低減されるからである。
ただ、一方で2008-09年に及んだ
企業の営業政策活動への悪影響といった
差し当たっての困難な問題もある。

また、ベトナム政府は
各経済セクターの投資活動、
生産活動の効果を再評価するべきで、
安定的な経済成長を促進するために
適切な調整を行う必要である。
そして、それにより
民間経済セクターの発展が
大きく期待されるものである。
さらに、力強い民間経済が
ベトナム経済の発展に大きく貢献し、
2010年にも引き続き貢献すると考えられる。

具体的には、この11カ月の工業生産総額は、
民間セクターと外国セクターの成長が
この7カ月で急速に増加しているが、
国営セクターが徐々に減少傾向にある。

さまざまな挑戦と難関の突破が必要
経済専門家によると、2009年には
多くの企業が需要拡大政策により、
最も困難な時期を乗り越えられた。

また、労働者の新雇用者数も
各四半期に渡ってだんだんと増加し、
労働者の所得も増し、
国内の消費需要も回復している。

ただ、ベトナム経済は
固有の弱点が存在している。
特に、今年の工業生産の成長は
この10年間で最も低く、
輸出も11.6%減少、
輸入超過が大きく増加している。

そのほか、投資と資金貸出が
積極的に行われることにより、
外貨の需要が高まっている。
また、企業は、経済拡大政策での資金を利用し
資材や設備を輸入したが、
直ちに使う必要がないので、
資金が滞留する状況になっている。
そのため、マクロ面で外貨需要の圧力が
生じている反面、ミクロ面では
企業の生産活動の効果に対する
圧力が生じているのである。
従って、2009年は政府が
CPIをコントロールできたが、
金利や為替レートの圧力が非常に大きく
また、国際経済の変動や影響が
まだ全体的に想定できない状況にある。

実際、経済成長は最も関心の高いものである。
国会経済委員会の報告によると、
マクロ的なバランスは取れたものの、
安定性はまだ低く、
投資効果もまだ改善されておらず、
経済成長に対して注力したものの、
社会的な目標に対する投資が
優先されていないといった問題が
山積しているのも事実である。
このように、2010年は
2011 -15年の5ヵ年計画を
実施する試金石の年であるといえる。

また、各専門家が警鐘する
最も重要な問題はインフレの再上昇である。
これについては、企業が安心して生産活動を
行うことができるように、
マクロ経済を安定化させる必要があろう。

さらに、2010年のベトナムは
国家予算の超過支出、貿易の超過輸入、
国際収支の赤字、インフレの再上昇といった
多くの問題に直面している。
また、市場のリスクについても、
国際貿易は回復するだろうが、
ベトナム商品に対する需要は
余り大きく増加しないことも
懸念される問題である。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2009年12月16日

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