ブルーチップ ベトナム投資ニュース

国家銀行が為替レート変動枠を5％から3％に引き下げ後、
銀行内の為替レートは1USD/17,942VNDに上昇した。
自由市場ではUSDが19,900VNDから19,400VNDに引き下がったため、
外貨市場の熱は下がった。
商業銀行のUSDの売値と買値の格差は、約10VNDとなっている。

だだ、ここ数日、
商業銀行の売値と買値の格差は4VNDに縮まっている。
12月16日、
Vietcombank商業銀行の買値は1USD/18,475VND、
売値は1USD/18,479VNDとなっていた。
自由市場で取引されているUSDの価格は、
商業銀行の価格より1USD当たり1,000VND高くなっている。

この状況にも関わらず、ハノイにある商業銀行職員は、
企業需要に対応するUSD資金は確保できていない、と語った。
理由は、年末には企業の輸入清算と、借金返済が増えると共に、
市民がまだ大量にUSDを隠し持っているためだ、としている。

一般市民は噂を信じ、USDを保管している。
また、国家銀行の外貨準備資金は
商業銀行の需要に対応できない状況となっている。

USDに限らず、他の外貨も大量に購入、確保している市民が多くいる。
人民の知識不足が、自由市場の外貨価格の吊り上げに繋がっている。
ここで注意すべき問題は、
人々が大量に外貨購入しても、銀行に預けず家で保管しているため、
商業銀行の外貨活動に、大きな影響を及ぼしている、ということだ。