« 日本への派遣労働者からの保証金徴収禁止か | メイン | 激化する小規模銀行上場競争 »

2009年12月23日

ベトナムの繊維分野競争力 徐々に弱体化


ベトナムでの繊維分野の労働者賃金は
徐々に高くなっていることや、
生産能力の減少や法律的なプロセスに
従わないことなどの影響なより、
競争力が弱くなりつつあると指摘された。


これはHerb Cochran-
アメリカ商工所(AmCham)
繊維委員会委員長の評価である。

Cochran委員長の分析によると、
従来、ベトナム繊維分野は
安い賃金の勤勉で豊富な労働人材を有してきたが、
現在、これらの要素がだんだんと
減少しているという。

具体的には、ベトナム賃金は
この2年間で高くなっており、
最低給与が外国企業で30~34%、
ベトナム企業で50~58%も上昇した。

また、生産能力について、
ベトナム労働者の能力は
中国労働者の70~80%にしか達せず、
さらに、ベトナム労働者は
法律的なプロセスに従わないといった点を
指摘している。
例えば、給与や手当てに関する話は
まず、企業の経営者と交渉するべきだが、
ベトナム労働者はストライキを選択するなど、
法律や規定に違反する行為が目立つという。

Amchamの代表者は
「これらの理由からアメリカ企業は
安定性の欠如を恐れる。
安定性が最も需要な要素である。
そのため、ベトナムへの外国投資も
影響を受けざる得ない」と強調した。

また、現在、多くの投資家が
ベトナムに代わりインドネシアに注目している。
その理由として、
ベトナムとインドネシアの賃金が
ほとんど変わらない上、
インドネシアの労働人材は
安定性や労働能力が高く、
土地の利用借地料もベトナムより
安価であるといった点が挙げられる。

そのほか、インドネシアは
各地方で布地生産企業が多く、
多くのメリヤス工場が建設されており、
労働者も常に訓練されているなども
評価されている点である。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2009年12月23日

« 日本への派遣労働者からの保証金徴収禁止か | メイン | 激化する小規模銀行上場競争 »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー