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2009年12月24日

急速に減少するホーチミンへのFDI


2009年、ホーチミン市への外国直接投資
(FDI)は急速に減少した。
新規認可案件と増資案件は
12億USDにしか達せず、
2008年より86%減となった。


ホーチミン市計画投資局の最新報告によると、
新規認可案件は369件しかない、
申請額が約8.4億USDと、
前年同期比で投資資金が約90%、
件数が28%減少した。

2008年には、一連の大規模案件に対して
投資許可を発給された。
例えば、マレーシアBerjava不動産グループの
投資総額が2案件、44.3億USDなどがあったが、
今年の最大規模の案件は
Viet Lien Luks(British Virgin Islands)の
不動産への投資案件2.94億USDである。

計画投資局によると、昨年は、
FDIの調達資金が急増した。
先のBerjayaの2案件のほか、
SaigonTel – Tecoによる
Thu Thiemソフトウェア開発センター(12億USD)、
ベトナムのHoa Lamサービス会社による
ハイテク医療案件(4億USD)、
Shangri - La Healthcare Investment Pte.Ltd
(Singapore)等の案件が挙げられ、
それらの案件の投資申請額は
70億USDに上った。

一方、2009年は、
国際経済危機と金融危機により、
多くの大企業が
外国への投資案件を中止したため、
ホーチミン市へのFDI投資も
大きな影響を受けた。

ただ、ホーチミン市へのFDI投資資金は
急速に減少しているものの、
既に実施された案件は増資されており
引き続き投資規模も拡大している。

ホーチミン市計画投資局によると、
2009年に114のFDI企業の増資額は
3.7億USDと前年同期より3.4%増加した。
これは、経済状況は非常に困難であるが、
外国投資家が引き続き投資規模を拡大することで
ホーチミン市をはじめベトナム全体の
投資や営業環境に対する
外国投資家の信用を示したものといえる。

具体的には、Unileverベトナム有限会社は
Tay Bac Cu Chi工業団地での工場建設に
1120万USDを追加、増資した。
また、NidecTosokベトナムは
2370万USDを増資し、
全体の投資総額を1.1億USDとした。
このほか、ベトナムビール有限会社(VBL)は
2100万USDを出資して
ベトナムで最大生産群を
Hoc Mon郡(ホーチミン市)で整備、
生産能力を年間2.3億リットルから
2.8億リットルに拡大予定である。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2009年12月23日

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