ブルーチップ ベトナム投資ニュース

3月31日より各銀行、企業は
外国の銀行口座での金売買活動を中止しなくてはならなくなる。
1月6日、国家銀行総裁は、政令No. 01/2010で
外国の銀行口座での金売買活動に関する現行規定の廃止を決定した。
この政府管理機関の動きにより、
各銀行、企業は6月1日より、外国の銀行口座での金売買を中止しなくてはならなくなる。
決算取引は3月30日までで中止し、口座を閉めなくてはならない。
同日、国家銀行から発行された各銀行、企業に対する
外国銀行口座での金売買許可の有効力も消失する。

この新しい国家銀行の決定に、金売買業界は非常に驚いた。
Do Minh Phu－金売買協会副会長によると、
今まで国家銀行と金売買協会との間で持たれた会議では、
ベトナム国内の口座での金売買についてしか協議されてこなかった。
Phuさんは現在、Doji金銀宝石グループ社長として勤務している。
同社も外国における銀行口座での金売買許可を持っている。

Phuさんによると、外国における銀行口座での金売買は、
金売買企業にとって重要な業務であるという。
企業はこれをリスク防止手段として行い、
現物金売買とのバランスを取ってきた。
この手段は、ベトナム企業にとって、
国際市場の状況に合わせた金輸出入活動を支えてきたといえる。

ただ、国家銀行は金売買市場を健全化する意思を固めた。
ある国家銀行役員は、
「外国における銀行口座での金売買活動は、金輸出入企業にとって
非常に重要な業務である。一方で、この業務を利用して
国内口座での金売買活動を促進している場合もある。」と話す。

ハノイ市での大規模金売買企業の代表者によると、
同社は今回の国家銀行の決定に対し、さほど影響は受けない、と話した。
口座の金売買（国内と外国）が同社の売上全体の5％しか占めないためだ。
ただ、金売買業務が売上の70～80％を占める企業にとって、
この決定は大きな影響を与えることになる。

先日首相は、国家銀行に3月30日より、
金取引所及び国内口座での金取引活動を中止する、との指導を行った。
外国銀行口座での金売買活動が中止されたことで、
ベトナム金投資家業界は、金のオンライン取引の機会を失うこととなった。