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2010年01月11日

外貨確保 2010年安定成長の鍵


国家銀行は、2009年の在外ベトナム人の送金が62億USD超となり、
前年比13%減となったことを明らかにした。


これは、経済危機の只中にあってまずまずの結果であったと考えられる。
アメリカ、EUに滞在するベトナム人の収入も大幅に減少している上に、
ベトナムの労働派遣も2009年は困難な状況であった。

在外ベトナム人の送金は、外貨調達の重要な資金源である。
在外送金の場合、その調達経費がFDI、FII(間接投資)、輸出等他のルートより
小さく済むことも重要な要素だ。
そのため、近年になって、政府も行政手続の簡易化を実施、
在外送金の積極的な支援に努めている。

Tran Hai Yen―Bao Viet証券株式会社マクロ経済分析専門家は、
2009年は、在外送金が62億USD以上、ODA実施額20億USD以上、
FDI 100億USD以上に達することがそれぞれ予測されており、
ベトナム全体の収支バランスが安定して確保されているといえる、と話す。
外部から調達した資金で輸入超過分(約120億USD)をかなり補填できた。

今年、為替レートが困難な状態になった理由は、
外貨の収支未バランスの問題ではなく、企業が大量なUSDを確保したことである。
企業側はUSDの値上がりを期待し、銀行への売却を踏みとどまった。
そのため、大量のUSD資金が市場に流通されることなく、
企業口座に確保されていた。

これは、政府の4%金利支援政策の結果である。
Tran Hai Yen氏は
「ベトナムが今年も引き続き、積極的に FDI、FII、ODA等の財源を確保できれば、
 2010年の清算未バランスが発生する可能性は低い。
 為替レートも前年よりは緩和されるはずだ。」と分析した。



Vneconomy.net 2010年1月11日

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