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2010年03月01日

ODA 受諾対象を拡大


ベトナムは国際社会により、2006年から2009年度に
有効的にODA援助を活用したと評価された。
具体的には、この時期のODA支援額が、238億5000万USD以上と
記録的な額に達し、CG-2009年だけで80億6300万USDに達した。


ただ、ベトナムは中所得を有する発展途上国となる背景において、
外国のODA支援構造も変わっている。
無償援助が減り、より厳しい条件の資金源に接することになる。


ODAは「ただで上げる」ものではない

ODA援助をベトナム国家計画及び政府優先計画(インフラ整備、貧困削除)の中に
重ねることにより、ODA使用効果が大きく増加した。

計画投資省によると、2006-2009年期のODA制約額は
238億5000万USDに達し、そのうち、契約された金額は
166億6300万USD、全体の70%を占めた。
ODA実施額は98億1400万USDで、制約額の41%以上に達し、
3年間のODA契約額の60%を占める。
2006-2010年の実施額は129億6400万USDを達する。

6つの開発銀行の評価によると、ベトナムのODA実施率は
アジア地域の平均率より低いが(アジア地域の平均率は20%、
2008年のベトナムの実施額は14%)、大きく進歩した。

ODAは社会全体の投資に大きく貢献し、
2006-2010年の5年間で国家予算からの投資額の12%~13%を占める。
経済社会へのインフラ整備について、ODAが外国直接投資、
民間セクターの投資の調達環境を備え、貧困削除に貢献し、
人民の生活を向上させる。

ただ、ODAは「ただで貰えるもの」ではない。
計画投資省によると、ベトナムのODAの80%が外国、国際機関の借金であり、
厳しい条件で返済しなくてはいけない。
特に、ベトナムが中所得を有する発展途上国になったため、
今後の借款がより厳しい条件になる。


ODA受諾対象を拡大

世界銀行(WB)とIMFの評価によると、
今の国際基準に基づいて分析すると、ODAを含むベトナムの外国借款が
まだ安全範囲内である。
例えば、2005年(ベトナムが外国借款を返済する最初の年)には
ベトナムの外国借款が167億USD、GDPの32%と輸出総額の51.5%を占めるが、
安全範囲はGDPの50%~60%、輸出額の150%である。

ただ、一番心配すべきのことは、ODA実施額である。
実施額が低いことは国家予算の超過支出を作る一つの原因である。
2009年には国家予算は530兆VNDを支出し、
予測より8.5%増加した(GDPの31.7%相当)。

そのため、最近、政府の承認により計画投資省は
ODA支援要請プログラム、計画の選択基準を作成した。
ベトナム政府の目的はODA資金を有効的で活用することで、
今後、ODA受諾対象を民間企業に拡大することを検討する。

計画投資省は年初から、ODA計画の内容、実施状況をサイトに掲載し、
候補案件を公募している。



労働紙 2010年3月1日

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