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2010年03月19日

銀行M&A活性化へ


2010年2月11日、国家銀行は
金融機関の合併、統一化、買収に関する通達No. 04/2010/TT-NHNNを発行した。
これにより今後、金融分野におけるM&A活動が活発化することが予測される。


M&A専門家は、ベトナム銀行が危機を脱しつつある、と分析している。
この2年、ベトナム銀行の業績は良好で、
アメリカの銀行の様に、買収の危機に直面している銀行もない。
ただ今後は、ベトナムで100%外国銀行の子会社が増加すると共に、
金融市場での競争激化が予測されており、
銀行分野におけるM&A活動が早期に発生するものと考えられる。

WTO加盟制約により、ベトナムが設立許可を始めた2007年4月1日から
現在までの間に5つの100%外国銀行子会社が設立されている。
これには大きな意義があり、
金融市場をはじめ、ベトナム経済の発展力を証明している。
これは同時に、ベトナム銀行の競争激化は必須であり、
ベトナムへの外国投資も積極的に行われることになるだろう。

現状ベトナム金融市場は段階的な発展を遂げており、
今後はM&Aが活発化する可能性が高い。
実際、ベトナム銀行間の株式売買案件もいくつかあった
(大銀行による小銀行買収)。
例えば、Maritime Bankは自社の大株主と共に、
Mekong Bank(元MyXuyenBank)の株式49%を購入している。

銀行分野におけるM&A傾向は他分野に比べ遅いことが取りざたされてきた。
しかし、年末にかけて小銀行が議定No.141/2006/ND-CPで規定された
資本金3兆VND増資が困難となることが予測されており、
M&A活動が活発化する可能性が高まっている。

M&A活発化への課題

NTK Capital Partnerは、
今年に入って既に3件のM&Aを実施したが、
その中に金融分野の案件はなかった。
昨年実施された案件も同様であり、
Nguyen Quoc Toan-会長兼務代表取締役社長は、
通達No. 04/2010/TT-NHNNは、金融機関のM&Aに対する規定ではあるが、
現在、銀行分野におけるM&Aは、
他行を100%買収するところまでは至っていない、と語っている。

Toan氏は、M&Aは長い間積極的にベトナム市場で行われてきたが、
企業を100%買収することは非常に困難である、としている。
企業買収する場合、その内情を良く理解し、
特定期間会社を運営した後、買収を決定するのが通例だ。
ベトナム人は企業買収にまだ慣れていない。

Saigon Asset Management (SAM)ファンド管理会社の証券投資部長は、
銀行間のM&Aが今後に活発化することについて、
ベトナムでは、株価に対する両社の意見が
統一しない場合が多いことを指摘している。

国際金融危機後、外国金融機関だけでなく
ベトナム金融機関の財政力も弱体化している。
そのため、各小規模銀行が規模を拡大させ、
株価が期待値まで上昇することを待ち、
そのときになって初めて、具体的な投資家を探すこととなるだろう。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年3月18日

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