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2010年06月19日

ベトナム茶葉輸出価格 記録的上昇


近年、ベトナムの茶葉の輸出価格が、
1t当たり平均100USD以上上昇し、ついに1,340USDになった。


ベトナム茶葉協会(Vitas)からの情報によると、
年初5ヶ月でベトナム茶は45,000tが輸出され、
売上は6,200万USDを達し、
量では11.3%増、金額でも22.2%増となっている。

6月の茶葉の輸出量は2万tに達すると予測されており、
今年の第1、第2四半期だけで、
国内茶葉分野全体の輸出量は6万t、
輸出額は8,000万USDに達する見込みとなっている。
前年同期と比べても、量で25%増、価値で30%増となっている。

Vitasによると、ベトナム茶の輸出価格は
1t当たり100USD以上に上昇しており、1,340USDと、
過去最高の価格に跳ね上がっているという。

Nguyen Van Thu-茶葉生産の専門家によると、
現在、世界中で茶葉の価格が上昇すると共に、
ベトナム製茶の品質が高まってきている。
精製済みの輸出茶も増加し始めている。
また、企業が商標の宣伝にも力を入れていることが
要因に挙げられるだろう。

しかし、これほどの上昇率にもかかわらず、
ベトナム茶の輸出価格は他国に比べ40~50%相当なのだという。
未精製の原料として加工され、50kgごとに包装されたものが、
輸出量全体の90%を占めているためだ。

この問題を徹底的に解決するためには、
精製と加工の需要に対応していくことが重要である。
現在、ベトナム国内には、635箇所の茶葉加工工場がある。
しかし、栽培元が需要の40%にしか対応できていないため、
工場側は競って原料を調達する状況となっている。

茶葉栽培側は、利益増のため殺虫剤や化学肥料を多用している。
しかし、こうした品質の統一が徹底できない状況が、
ベトナム茶の価格を海外市場で引下げる要因となるのである。



Vneconomy.net 2010年6月18日

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