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2010年07月24日

越自動車産業 現地調達率引き上げで競争力UPを


2004年10月5日の首相決定No. 177/2004/QĐ-TTgで、
2010年まで、および2020年までの
ベトナム自動車産業開発計画が認可された。
その中の最重要目標は、国際社会加盟後の競争力を確保するため、
現地調達率を上げることである。


現地調達率強化が課題

ベトナム自動車工業公社(Vinamotor)社長-Do Viet Nga氏は、
Vinamotorの関連会社が政府規定の現地調達率を
達成できる可能性があることを発表した。
現在、Vinamotorの現地調達率は40%まで達成している。
Vinamotorはセダンタイプではなく、
バス、軽重トラックに力を入れている。
Vinamotorの生産レーンはDongVang1工場で整備されているが、
ここで製造されたものは全て、韓国のHyundaiメーカーのものである。
部品は全て韓国から輸入されており、
組み立ての作業もHyundai基準で行われている。

3-2自動車製造会社、Ngo Gia Tu機材製造会社、
1-5自動車製造会社等、他の企業は独自の生産レーンを整備し、
高い現地調達率を達成している。
特に3-2自動車製造会社は、最新の生産レーンを採用しており、
最も効果的に活動している。
他の企業も上記企業ほどの整備はされていないものの、
独自の強みを持ち、近年の世界的な自動車市場の不振の中でも、
安定して活動している。

それぞれ企業には強みも弱点もあるが、
共通しているのは、顧客需要に対応しようとする意思の強さである。
また、Vinamotorで製造された数種類の商品が、
アジア地域とアメリカの一部市場で販売されている。
製品の多様化は、企業にとって大きな要素となる。

2010年 自動車産業開発計画

・ 国内需要の80%に対応、現地調達率 60%達成。
・専用車需要の60%に対応、現地調達率 60%達成。
・高級トラック、バスの需要の80%に対応、
 現地調達率 35~40%達成。

市場リーダーの不在、連携不足

ベトナムで自動車産業といえば、
誰でも直ぐにベトナム自動車工業公社(Vinamotor)を考える。
しかし、Vinamotor も古参の企業で、
ベトナムの自動車産業全体を発展させる力は乏しい。
ベトナム政府はVinamotor、機材製造公社、ベトナム石炭公社、
Sai Gon交通運搬機材公社(Samco)等一連の国営会社を、
自動車製造への投資計画実施のため、重要な役割を負担させた。
しかし客観的に見れば、バス、トラックの組立分野で名を馳せたべトナム企業は、
VinamotorとSamocoだけである。
4~7席車については、マーケットシェアの殆どが
輸入車両と外国合弁会社に掌握されている。

Du Quoc Thinh博士-ベトナム自動車技術者協会事務局長によると、
FDI企業の現地調達率が約5~7%しかないという。
バス、軽重のトラック、12席以上の車両については、
ベトナム自動車製造の40社の現地調達率が40~45%に達している。
WTOの加盟制約により、アセアン自由貿易地域 (AFTA)、
アセアン・中国自由貿易地域(ACFTA)の自動車輸入税は徐々に減少、
輸入部品に対する輸入税率は2018年まで0~5%まで減少する予定である。
そのため、一定の現地調達率を達成させなと、
ベトナム自動車産業は競争力を失ってしまう。
しかし、現地調達率を上げるため、
施設に投資することは、国営企業にとっては非常に難しいのが現状だ。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年7月23日

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