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2010年07月26日

ベトナムにおけるBP資産 買収先は


ベトナムで、BP石油グループの13億USD相当の資産が
間もなく販売される。ベトナム政府はこのM&A案件に
大きな関心を寄せると思われる。


今回販売される予定のBPの資産は、
Lan Tay-Lan Do鉱山ガス開拓計画、Lan Tay鉱山ガス開拓、
Nam Con Sonガスパイプ、Dinh Coガス処理工場、
Phu My3発電工場の所有の資産。

ベトナムのBP代表者によると、今回の売却資産は13億USD。
販売目的は、主にメキシコ湾事件の賠償基金に
資金を補充することである。

Lan Tay-LanDoガス鉱山開拓計画の所有率については、
BP35%、インドのONGCグループが45%、
ベトナム石油グループ(PVN)が20%を占めている。

Nam Con Sonガスパイプ計画の所有率については、
BP32.67%、PVN51%を、残りがアメリカのConoco Phillipsに
保有されている。

Phu My3発電工場は、投資主がBP、
シンガポールのSembCorpと日本の九州電力、日商岩井。
各投資主が同工場の3分の1ずつを保全している。

BPはこれらの計画の所有率を販売するが、
PVNがBPの資産を買収する予定はあるのだろうか。

PVNはベトナムで最も強い財政力を持ち、
動きも活発なことで有名である。
同社もベトナム電力グループが政府に返還した13発電計画に
投資を申請した。

ただ、Phung Dinh Thuc-PVN副社長によると、
同社はまだこのビジネスについて正式に発表することができない。

外国報道機関によると、今日までにベトナムでのBP資産を
買収する意欲を示したのは、インドのONGC石油グループ1社のみ。
同社はLan Tay-LanDoガス鉱山で最大所有率を持つ(45%)。

その他、タイ、中国等の石油会社もこの魅力的なビジネスに
関心を寄せている。

ただ、BPが自社の財産を他に売却することは、
一般的なM&Aとは違う。

Le Dang Doanh-経済博士は
「BPの財産がベトナムの発電、鉱山開拓、エネルギーの安全、
国家資源等の分野に関係するものである。
そのため、今回のM&Aが一般的なものではなく、
買いたい人が買えるわけではない。
ベトナム政府は国際慣例と国家の利益に合わせて
干渉することができる」と述べた。

そのため、BPはベトナム政府と緊密的に連絡し、
政府の特定の条件に合わせて所有率を譲渡する必要がある。

投資の慣例によると、BPが入札を開催する時、
PVN、アメリカ石油グループ、インド石油グループ等、
共有のパートナーが優先的にBPの所有率を
買収することができる。

現在、BPはベトナム政府に今回の資産販売、
資産の宣伝について許可発給を申請した。

ベトナム政府に認可された後、BPが正式に資産の販売を発表する。
当然、BPはベトナム政府に早期の回答を依頼する。

BPは1989年よりベトナムに投資し、
主に石油開拓、発電分野で活動していた。
Lan Tay-LanDoガス鉱山は1992年~1993年末に発見。
この埋蔵量により、この鉱山は毎年120億kWhの
電気を生産することができる。
Nam Con Sonガスパイプを通じてLan Tay-Lan Do鉱山で
採掘されたガスが整理されてPhu My3発電所に供給される。
この発電所はベトナム国家の電気生産量の24%を占める。



Vietnamnet.vn 2010年7月26日

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