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2010年10月22日

2010年ベトナム国家収支 40億USDの赤字


2010年のベトナム国家収支が-40億USDとなる、という情報が、
10月17日に発表された
「2010年経済社会状況と2011年の発展展望」報告書に掲載された。


それによると、外国投資総額は
171.9兆VND(85億USD相当)達する予測とされ、
社会全体の投資総額の21.5%に相当、前年比約28%増となる。

また、2010年の1年間のODA実施額は、
約35億USD(借金 32億USD、無償援助 3億USD)
に達すると予測されており、
その中で、早期実施額は5億5,850万USDである。

しかし、2010年の輸入超過額は約135億USDに達し、
輸出総額の19.8%に相当する。
これは、計画投資省の予測より5億USD低い。
原因は輸出額が増加し、680億USDに達する一方で、
輸入額がそのまま815億USDで推移した結果である。

10月18日に国会経済委員会の審査報告によると、
貿易収支の赤字が急増する恐れがあるという。

輸入超過額が輸出総額の20%以下になるものの、
総額135億USDに達し、前年比5%増となる(2009年 128.5億USD)。
宝石と貴金属類を除いた場合、
輸入超過額は輸出総額の23%以上となる。

国会経済委員会は、
「国家収支の赤字がGDPの約10%相当となった主な原因は、
 輸入超過額の増加にある。
 輸入超過の状況が長年続いたため、
 外貨準備資金が減少、国の借金が増加し、ベトナム安となっている。
 今後も貿易収支と国家予算収支の赤字が膨らみ、
 国の借金が増加していけば、
 ベトナム経済の今後の発展にも大きな障害となるだろう。
 IMFの基準によると、
 国家予算収支の赤字がGDPの8%以上になると、
 国家のマクロ経済のバランスが取れなくなる。」と分析した。

ただ、国家予算収支構造を検討した結果、
政府報告は、計画投資省の報告に比べ、
楽観的な数字を発表している。

2010年のFOBで計算すると、
それぞれ貿易収支が-82億USD、サービス-5.5億USD、投資-42億となる。
計画投資省の報告では、
それぞれが-101 億USD、 -19億USD、 -54億USD、
- 69億USDとなっている。

結果として、国家予算の収支は、
計画投資省の報告でー106億USD、
政府の報告書ではー54.8億USDとなっている。

財政収支も、政府報告では+115.4億USD、
計画投資省の+92億USDを13億USD上回っている。

しかし、全体の国家予算の収支は、
まだ-40億USDで維持されている。
政府は「これがVND/USDの為替レートの
需給に与える主な原因である」ことを強調した。



Vneconomy.net  2010年10月22日

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