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2010年11月10日

ベトナム4G技術は成功するか


ベトナム郵政通信グループ(VNPT)と
ロシアのAlltech Telecomグループ間で、
RusViet Telecom合弁会社設立に関する合意書が交わされた。
これは、今後ベトナムで4G/LTE技術を駆使した
ブロードバンドやインターネットサービスを提供するために
協力することを合意したものである。


10月上旬、VNPTは、LTE( Long Term Evolution) の
BTS受送信センターを整備、
4G/LTE技術のブロードバンドサービスを
試験的に提供する計画を明らかにした。

4G/ LTE技術は、ダウンロードスピードが100 Mbps、
アップロードスピードが50 Mbps、
バンド幅が20 MHzである。
LTEの送信スピードは最大250 Mbpsに達する。
4Gは移動速度:0 - 15 km/hで最良な送受信状態、
15 - 120 km/hで良好な送受信状態、
120 - 350 km/h(500km/hまで)で送受信が出来る状態を確保している。

4Gは多くの通信会社、IT会社にも注目されている。
通信省によると、現在、4G/LTE技術の試行活用許可は、
5社に発給されているという。
いわくVNPT、Viettel (軍の通信会社)、
FPT通信株式会社(FPT Telecom)、
CMCグループ、VTCメディア会社である。

ベトナムでは現在、3G開発が進められているため、
4G技術の試行的導入は「場所を確保する」目的しかない
と言う意見が多かった。
ただ、許可後VNPTは、Alltech Telecomと
RusViet Telecom合弁会社を設立、
いち早く「4G開発」を開始させた。

合意書によると、RusViet Telecomは
資本金 1.6兆VND、その中でVNPT の所有率は51%である。
VNPTはAlltech Telecom の技術を利用していく予定である。

VNPTによると、試行第1段階では
LTEブロードバンドが、ハノイ市に提供される予定。
インターネット検索スピードが60 Mbpsに、
テレビオンラインサービスの質も大きく改善される予定。
第1段階終了後、VNPTは
試行的にホーチミン市と他の地方にも
4G技術を提供していく予定であると言う。

FPT Telecom、CMC、 VTCへの許可は、
4Gの技術開発だけではなく、
ブロードバンドサービスの供給側となるための「ライセンス」と言える。
現在、ベトナム通信市場は殆どVNPTとViettelが支配している。

現在、3G技術サービス提供の許可が下りている企業は、
どうやって3Gを活用するかについて、
まだ「不安で頭が痛い」状況である。
3G許可を得るため各通信会社は、
最初3年間で、施設整備のために
数十兆VNDを投資することを制約したのだ。

ただ、通信専門家によると、
現在3Gからの収入は全体の2~3%にしか満たないと言う。
残りは電話料金、メッセージ送信料等の
従来のサービスからの売上げである。
実際、誕生から1年以上経つ3G技術は、
様々なサービスを提供してきたが、
それら商品は、ベトナム消費者にとってまだ高く、
世間の購買意欲はまだ低い。

Mobile TV、Mobile Camera、Video Call等の
サービス利用者もまだ少ない。
3Gにより、携帯電話やコンピュータで
ネット検察だけが流行している。
ただ、コースが高い、スピードが遅いなどの理由から、
利用者数はまだ制限されている。

Lam Hoang Vinh-VinaPhone社長は
「顧客の消費需要や支払い能力に基づいた
 3Gサービスを提供すべき、と考える企業がほとんどである。
 しかし3Gへの投資資金を回収するためには
 少なくても7年はかかると予想している。」と述べた。

4Gへの投資資金は3Gより少なくはない。
VNPTと協力し、RusViet Telecom合弁会社を設立することについて、
Evgeny Roytman-Alltech Telecom会長は、
試行段階で約500万USD、
本格的な導入段階までになると、
約5億USDを投資する必要があるという。
合弁会社は5~7年で投資資金の回収を行う目標を立てているが、
通信・IT専門家は、ベトナムにとって4G技術の導入が成功するかは、
まだ疑問が残る、としている。



InfoTV.net  2010年11月10日

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