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2010年11月19日

投資誘致の切り札!? ベトナムカジノ事情


ここ最近になって、カジノ計画に関する情報が噴出している。
それもあって、政府のこの分野に対する新規政策に注目が集まっている。


ベトナムカジノのこれまで

2010年4月、Ho Tramカジノ計画の
投資主であるACDLグループの専務取締役に、
世界的にも有名なLloyd Nathan氏が就任した。
同グループは、営業開始の準備と人的配置の準備を計画、
実際に営業展開を目指すことをはっきりと示した。
今回のACDLの就任により、
Ho Tramカジノ計画の展開に関する疑惑は解決された。

Lloyd Nathanは専務取締役として、
「私にはACDLの包括的な戦略計画を実施する責任があり、
Ho Tram Stripの発展のために全力を尽くす」、語った。

Da Nang市ではSilver Shores Hoang Datカジノが名義変更し、
「Casino」を「Club」に直した。
ただ、実際の活動内容は変わっていない。
半年をかけて様々な手続きを行った後、
Solver Shores Hoang Datはようやく活動再開にこぎつけた。

カジノに含まれる賭博サービスは、
ベトナムでは「特別営業分野」として管理されている。
そのため、投資許可の発給にはハードルの高い条件がある。
実際、これまで長年にわたって許可を発給された案件は非常に少ない。
他方、投資許可発行後も、カジノの活動は厳しく管理され、
リゾートとホテル建設計画に併せて実施され、
独立で許可が発給されることはほとんどなかった。

2005年投資法改正および、地方行政への権限引渡しにより、
多くの地方はカジノに関する新投資案件を提示した。
Ho Tramカジノがその典型的な例である。
この案件の投資許可はBa Ria-Vung Tau省人民委員会が発行している。

顧客層

ベトナムでは、原則賭博は禁止のため、
賭博娯楽施設は海外の顧客しか
受け付けることができないことになっている。
そのため、実際ベトナム人の顧客がどのぐらいいるかは
カジノのオーナーにしか分からない。

ベトナム人が出入り禁止でも、
投資家はベトナムでのカジノ運営に注目している。
カジノサービスは、対外国観光客として、
ゴルフと同様の部分がある。

現在、多くの国でカジノは禁止されており、
この分野の開発ができないため、
この分野で投資許可を得られることは、
外国投資家にとっても非常に重要である。

Hoang Dongカジノの投資主の情報発表の方法も、注目に値する。
Lam Bao Ky-Lang Son国際株式会社取締役は
Hoang Dongカジノは、中国人顧客にターゲットを絞っている、と話す。
Ky氏は「我々がLang Son市を選ぶ理由は
Lang Son市がMacaoと同様で中国に近いことだ。
Macaoでのカジノの純売上は160億USD。
Hoang Dongカジノの目標はMacaoの1/10相当の
16億USDを見込んでいる。」と述べた。

現在中国人は、カジノといえば主にMacaoを訪れている。
しかし、将来はLang Son市に来るようになるだろう。

ただ、ベトナム人はカンボジアにカジノに行っている。

カジノの活動を合法化するという意見も、徐々に多くなってきている。
特に、タイやシンガポールでは、
最近カジノを立て続けにオープンしている。
そのため、投資主はカジノに関する政策変更に大きな期待を寄せている。
カジノが合法的になれば、ベトナム人が参加することもできるようになる。
そうすれば、カジノ市場の将来は
大きな発展を見せることになるだろう。

政策変更の傾向

賭博のある娯楽施設は、誕生した20年前から現在まで、
ずっと「試行」分野とされている。

この試行段階の15年間で、社会問題は余り発生しておらず、
完全にコントロール可能な状況となっている。

カジノ営業に関して最も重要なのは、
現在意見収集中の、財務省のカジノ営業規定草案である。
投資許可の発給に対する厳しい条件はプラスされたが、
この書簡は、投資家から大きく期待されている。

同案は、投資主はカジノ分野で活動経験があり、
ベトナム法律、又は現地国の法律に基づき
最低10年間活動経験がある企業であること、と規定されている。

その他、カジノ営業を含む多目的娯楽施設投資計画として
申請する必要がある。
投資総額は各時期の首相の規定最低投資資金に達する。
その他、企業が投資案件の実施に関して、
財政能力を証明しなくてはならない。

とは言えベトナム政府の政策は、
他国のカジノ企業に対してオープンな傾向にある、といえる。



Sanotc.com  2010年11月19日

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