ブルーチップ ベトナム投資ニュース

Nguyen Van Giau総裁は、
今国会で発表を行う政府役員には入っていないが、
11月23日、市場・物価に関する問題について
Vu Van Ninh財務大臣に報告を行った。

最近の金とUSD売買活動の変動は、
物価上昇の原因と言える。
しかし、金とUSDはCPIの計算には含まれていない。
国家銀行総裁によると、
今年、世界での金の価格は、
7月、1,200USD/オンス以下から
11月上旬に1,424USD/オンスに上昇したという。
世界の金価格の変動は、ベトナム市場にも大きな影響を与えた。
ベトナムは金を採掘、輸出する国ではないが、
最近では、これらの活動が急速発展し、
金投機業界も形成されている。

過去12年の統計によると、
金輸出入の最高責任を持つ国家銀行は、
ベトナムへの輸出入量は大きいとはいえ、
最近発表された数字よりは小さいという。
Giau総裁によると、
1998年から2010年までベトナムは、
339.8トンの金を輸入し、268.8トンを輸出していた。
そのため金の超過輸入量は約71トンしかならない。
しかし、国家財政監査委員会は
国際金議会のデータを元に、
この10年で、ベトナムには約1,000トンの金が
確保されている、とした。

Giau総裁は、金の輸出入は2003年より急増しており、
金投機活動は2009年～2010年にかけて
発生したものである、としている。
また、国家銀行は11月に10社に金輸入の許可を発給した。
この3ヶ月で2回の金輸入が許可されている。

為替レートの問題について、Giau総裁は、
最近、外貨購入が困難になっている理由は、
全体収支の赤字にあり、
特に超過輸入の影響が大きい、としている。
2009年からベトナム政府は、
収支バランスを取るための様々な対策を実施してきたが、
まだマイナス88億USDの状況である。
今年の超過輸入額が、120億USD前後で抑制された場合、
国家収支の赤字は、40億USD減少するものと期待されている。