遅れる中小企業の資金援助政策
ベトナム全国では企業全体の97%が中小企業である。
彼らは常に、生産開発、設備整備、技術改善のための
資金協力を必要としている状態である。
しかし、政府の支援は、まだまだ行き渡っていない。
サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年11月26日
彼らは常に、生産開発、設備整備、技術改善のための
資金協力を必要としている状態である。
しかし、政府の支援は、まだまだ行き渡っていない。
計画投資省企業管理局によると、2010年9月末時点で、
ベトナム全国には524,200の企業があり、
登記資本金は3,000兆VND(約1,610億USD)、
その内、97%が中小企業となっている。
ホーチミン市Tan Binh地区にある機材製造工場の設備は、
この10年で投資が行われていないため、著しく老朽化が進んでいる。
この会社は、比較的安定した生産営業活動を行っているものの、
製品の生産効率は徐々に落ちている。
工場を新しく建設し、機材を整備したいという希望は募るものの、
資金協力のあてが見つからない状況である。
先日に行われた「中小企業の資金調達」セミナーでは、
この企業が、各商業銀行に
資金協力を受けるための申し立てを行ったが、
その後、2ヶ月が経過しても、
銀行が資金貸付をする気配はない、という話が発表された。
上記は2つのことを表している。
(1)企業が政府の支援政策に関する情報を把握し切れていない。
(2)政府政策を理解していても、実際資金の借付は簡単にできない。
先日、ベトナム経営者協会が実施した
2,000社を対象とする調査によると、
80%の企業が、政府の資金協力政策やプログラムを
把握していない、と答えている。
多くの企業の代表者が、政府の具体的な政策に接する機会がないと答えた。
企業によって資金協力に対するニーズは異なるが、
政府政策が多くの省庁を跨いで実施されているため、
情報があっても、手続きの煩雑さから、
途中で諦める場合も多いという。
資金支援を必要としている企業が、
どの政府機関に申請をすればよいか、分からないのである。
また、政策実施に関するガイドラインの作成も進んでいない。
そのため、企業に対する資金支援政策は、
まだアイデアを出す段階で止まってしまっている状況である。
例えば、資金貸付基金の設立し、
中小企業への支援を行うという政府政策が
議定No. 90/2001の中に規定されているが、
この規定が有効となってから現在までで、
全国63省市で、13のファンドしか設立されておらず、
その内、活動しているのは3つのファンドに留まっている。
(Thuy計画投資省中小企業開発部副部長によると)
Thuy氏は、上記の各ファンドが効果的に活動できない理由について、
地方予算が限られており、資金調達できないためである、としている。
数件のファンドは、設立時の出資の仕組みが明確になっていないため、
企業と財政機関が、出資による具体的な利益を見出せないでいる。
そのため、議定No.56の施行から1年半近く経った今も、
中小企業対象の開発基金の設立計画が、
政府に提出できない状況となっている。
ベトナム全国には524,200の企業があり、
登記資本金は3,000兆VND(約1,610億USD)、
その内、97%が中小企業となっている。
ホーチミン市Tan Binh地区にある機材製造工場の設備は、
この10年で投資が行われていないため、著しく老朽化が進んでいる。
この会社は、比較的安定した生産営業活動を行っているものの、
製品の生産効率は徐々に落ちている。
工場を新しく建設し、機材を整備したいという希望は募るものの、
資金協力のあてが見つからない状況である。
先日に行われた「中小企業の資金調達」セミナーでは、
この企業が、各商業銀行に
資金協力を受けるための申し立てを行ったが、
その後、2ヶ月が経過しても、
銀行が資金貸付をする気配はない、という話が発表された。
上記は2つのことを表している。
(1)企業が政府の支援政策に関する情報を把握し切れていない。
(2)政府政策を理解していても、実際資金の借付は簡単にできない。
先日、ベトナム経営者協会が実施した
2,000社を対象とする調査によると、
80%の企業が、政府の資金協力政策やプログラムを
把握していない、と答えている。
多くの企業の代表者が、政府の具体的な政策に接する機会がないと答えた。
企業によって資金協力に対するニーズは異なるが、
政府政策が多くの省庁を跨いで実施されているため、
情報があっても、手続きの煩雑さから、
途中で諦める場合も多いという。
資金支援を必要としている企業が、
どの政府機関に申請をすればよいか、分からないのである。
また、政策実施に関するガイドラインの作成も進んでいない。
そのため、企業に対する資金支援政策は、
まだアイデアを出す段階で止まってしまっている状況である。
例えば、資金貸付基金の設立し、
中小企業への支援を行うという政府政策が
議定No. 90/2001の中に規定されているが、
この規定が有効となってから現在までで、
全国63省市で、13のファンドしか設立されておらず、
その内、活動しているのは3つのファンドに留まっている。
(Thuy計画投資省中小企業開発部副部長によると)
Thuy氏は、上記の各ファンドが効果的に活動できない理由について、
地方予算が限られており、資金調達できないためである、としている。
数件のファンドは、設立時の出資の仕組みが明確になっていないため、
企業と財政機関が、出資による具体的な利益を見出せないでいる。
そのため、議定No.56の施行から1年半近く経った今も、
中小企業対象の開発基金の設立計画が、
政府に提出できない状況となっている。
サイゴンエコノミックスタイムズ 2010年11月26日