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2011年02月11日

バイク市場のオモテとウラ


ベトナム市場は"美味しいケーキ"

商工省の統計によると、2010年にバイク産業が市場への
投入を行ったバイクの数は350万台に達し、2009年より
14.5%の増加となった。出庫台数は12月だけで前年の
同時期を10.4%上回る34万9,400台だった。

輸入バイク市場では2010年に9万5,400台がベトナムに
輸入され、総額は1.2億USDに上っている。2010年の
バイク輸入台数は2009年より14.4%の減少となっており、
総額では9.3%のマイナスだが、その主な原因はバイクと
違う分野からの影響である。輸入バイクの営業者によれば
国内製造のバイクによる競争が原因で起きる圧力とともに
金とVND/USDの為替レート変動によって発生する悪影響も
あるため、バイク輸入活動が大きな困窮を被っている。

専門家の意見ではバイク産業を含むバイク市場に対しての
評価が上記の統計で全部現れておらず、実際的にバイクの
製造産業やバイク輸入企業の動きを見てみると、ベトナムの
バイク市場に存在する大きな発展潜在力がクローズアップ
され、ベトナムバイク市場は「美味しいケーキ」と言える。

典型的な例としては、ベトナムのバイク市場で最も大きな
マーケットシェアを占めているHonda Vietnamが2010年に
発表した製造能力を年間200万台に拡大する計画がある。
この計画を実行するため、Honda Vietnamは7,000万USDを
追加出資し、生産能力の年間50万台拡大を目標に工場を
広げた。新しく建設された工場は2011年末に完工の予定。
現在、Honda Vietnamの所有する2つの工場の製造能力は
年間約150万台で、これによってベトナムのバイク市場は
急速な発展を遂げている。2009年にはマーケットシェアを
占めている上位4社(Honda、Yamaha、Suzuki、SYM)の
製造能力が226万台となり、対2008年比で約20%増加した。
同時にベトナムは中国、インド、インドネシアに続いて
世界で4番目に大きなバイク市場となった。

Honda Vietnamと同様にイタリアのPiaggioはベトナムでの
バイク製造規模を拡大するためにIFC(国際金融機構)から
1,500万USDの借金をした。計画ではVinh Phuc省における
Piaggioバイク工場の製造能力は年間10万台に達する。
また、Piaggio会長のRoberto Collanino氏はPiaggioが
アジア太平洋での拠点をシンガポールからベトナムに移す
計画を立てていることを明らかにした。Collanino会長は
ベトナムをアジア地域における人材、文化、経済の面で
有利な立場と位置づけている。

既にベトナムに進出を果たしているバイク製造会社は順番に
製造活動拡大計画を発表したが、他の国のバイク製造会社も
ベトナム市場に参入を開始している。最近、ベトナム市場に
参入した外国バイク製造会社には台湾のCPIとPGO Motor、
そして韓国のS&T Motor等がある。


InfoTV.net  2011年2月11日

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