中国 対越電気販売価格を引き上げ予定
電気需要量の4~5%が不足しているベトナムでは、
今年も46億Kwhの電気を中国から調達する必要がある。
しかし、現在中国側からは、
電気の販売価格引き上げの圧力を受けている。
InfoTV.net 2011年3月14日
今年も46億Kwhの電気を中国から調達する必要がある。
しかし、現在中国側からは、
電気の販売価格引き上げの圧力を受けている。
中国からの電気輸入価格 15%引き上げか?
北部電力会社からの情報によると、
現在、中国との間で輸入する電気価格について
交渉を行っているとのことだが、交渉は難航しているという。
すでに3月に入っているが、取引価格の設定が定まらず、
2011年の電気調達契約が、未だに締結できていない。
年初、北部電力会社は中国側から、
電気の販売価格を2010年の5.1セント/ kWhから、
6~7セント/kWhに引き上げる、との通告を受けた。
これら、今年の国内電気平均価格の15~27%高い価格である。
電気調達担当者であるEVNは、
この中国側が出した価格に合意を示していない状態だ。
しかも、この価格は所謂原価の状態であり、
実際に調達する場合、EVNは2010年分の
約28兆VND支払う必要がある。
このまま中国電力会社が、電気価格の引き上げを断行すると、
北部電力会社の赤字は、更に深刻なものとなる。
2011年EVNは、中国から約46億 kWhの電気を輸入する必要がある。
これは全体使用量の4%を占める数値だ。
年初2ヶ月でEVNは、中国から9.56億kWhを調達、
前年同期の28.89%増となっている。
その中でも、2月中に4.18億kWhを調達しており、
2010年同月の33.36%増となっている。
世界的に見ると、電気価格は非常に高くなっている。
実際2008年、中国はベトナムに4.5セント/kWhで供給していたが、
2010年には5.1セント/kWh(+12%)に引き上げられている。
こうした、中国からの電気価格の引き上げ圧力は、
ベトナム電力分野にとって大きな課題である。
先日も、中国からの電気輸入に関して、
今後の長期計画を検討しはじめたところだ。
中国に期待するものは?
この3~4年、中国からの電気供給は、非常に安定していた。
2005年の輸入量はわずか2億kWhで、
主にHa Giang省とYen Bai省に 供給されてきたが、
2007年には、13倍にも増加している。
2008年以降、中国からの電気輸入量は、
国全体の需要量の約4%を占めるようになっている。
現在、これは北部の12省
(Thai Nguyen省、Cao Bang省、Bac Can省、
Phu Tho省、Vinh Phuc省、Son La省、
Dien Bien省、Lao Cai省、Lai Chau省、
Yen Bai省、Ha Giang省、Tuyen Quang省)
の主な供給源となっている。
4%という比率は圧倒的な数値ではないし、
市場を支配する可能性は低い。
しかし、電気は特別な商品で、
在庫として備蓄することができないため、
1%でも調達量が減少すれば、
国全体のエネルギー確保に影響が及ぶものと、考えられる。
専門家によると、
中国側の電気調達会社は慎重な計算を重ね、
契約の実施については、厳重に管理をしているという。
電気販売契約に記載された調達量を正しく実施できていない場合、
直ちに厳罰の対象となるのだ。
また、使用量が度外に大きくなると、
中国は、ベトナムへの電気供給を中止する可能性もあるという。
実際2010年の乾季に、ベトナムは水不足から、
水力発電が充分にできず深刻な電力不足に陥ったことがあったが、
中国のVan Nam会社は、技術的な問題として、
ベトナムへの電気販売を20日間停止している。
現在、中国側とは新たに200万kWh/日の
供給を求める交渉を行っている。
しかしこれは、本来の契約にない追加調達となるため、
北部電力会社は、887,000USDの追徴金を
支払わなくてはならない状況となっている。
加えて、今年に入っての中国からの電気価格の引き上げ通告は、
ベトナムにとって、非常に難しい課題である。
中国側との調達契約は、まだ締結されていないものの、
EVNは、国家電気販売計画の中で、
海外からの電気調達量を46億kWh と明記してしまっている以上、
交渉を無下に決裂させることはできない。
こうした、強い依存状態に、
中国側が増長するのも、仕方のないことといえる。
電気とは非常に特殊な商品であり、
中国側の動向が、ベトナム全体の電気利用状況に、
いつも大きな影響を与えてきている。
近いところでは、2010年、中国側が川の上流にダムを建設したことで、
ベトナムの水力発電所の貯水量に、大きな影響を及ぼしている。
また、ベトナムへの送電を請け負っている10社の中国企業の、
電気調達が、計画より遅れたため、
電力不足の圧力が高まったこともあった。
また、中国から電気を調達しても、充分に活用できない状況もある。
これまで約5年に渡って中国から電気を調達してきているが、
中国の110Kvと220Kvの電気の送電は、合流がうまくできず、
ベトナム国内の電気網とは独立している。
また、この2線はオーバーロード状態にあり、
北部12省が、中国からの調達電気を完全に使用できてはいない状態で、
他の地方への送電も行いていない。
EVNは、中国から長期的に電気輸入を行うと決めたことで、
ベトナムのエネルギーの安全性が、
中国に大きく依存することとなっている、と分析している。
北部電力会社からの情報によると、
現在、中国との間で輸入する電気価格について
交渉を行っているとのことだが、交渉は難航しているという。
すでに3月に入っているが、取引価格の設定が定まらず、
2011年の電気調達契約が、未だに締結できていない。
年初、北部電力会社は中国側から、
電気の販売価格を2010年の5.1セント/ kWhから、
6~7セント/kWhに引き上げる、との通告を受けた。
これら、今年の国内電気平均価格の15~27%高い価格である。
電気調達担当者であるEVNは、
この中国側が出した価格に合意を示していない状態だ。
しかも、この価格は所謂原価の状態であり、
実際に調達する場合、EVNは2010年分の
約28兆VND支払う必要がある。
このまま中国電力会社が、電気価格の引き上げを断行すると、
北部電力会社の赤字は、更に深刻なものとなる。
2011年EVNは、中国から約46億 kWhの電気を輸入する必要がある。
これは全体使用量の4%を占める数値だ。
年初2ヶ月でEVNは、中国から9.56億kWhを調達、
前年同期の28.89%増となっている。
その中でも、2月中に4.18億kWhを調達しており、
2010年同月の33.36%増となっている。
世界的に見ると、電気価格は非常に高くなっている。
実際2008年、中国はベトナムに4.5セント/kWhで供給していたが、
2010年には5.1セント/kWh(+12%)に引き上げられている。
こうした、中国からの電気価格の引き上げ圧力は、
ベトナム電力分野にとって大きな課題である。
先日も、中国からの電気輸入に関して、
今後の長期計画を検討しはじめたところだ。
中国に期待するものは?
この3~4年、中国からの電気供給は、非常に安定していた。
2005年の輸入量はわずか2億kWhで、
主にHa Giang省とYen Bai省に 供給されてきたが、
2007年には、13倍にも増加している。
2008年以降、中国からの電気輸入量は、
国全体の需要量の約4%を占めるようになっている。
現在、これは北部の12省
(Thai Nguyen省、Cao Bang省、Bac Can省、
Phu Tho省、Vinh Phuc省、Son La省、
Dien Bien省、Lao Cai省、Lai Chau省、
Yen Bai省、Ha Giang省、Tuyen Quang省)
の主な供給源となっている。
4%という比率は圧倒的な数値ではないし、
市場を支配する可能性は低い。
しかし、電気は特別な商品で、
在庫として備蓄することができないため、
1%でも調達量が減少すれば、
国全体のエネルギー確保に影響が及ぶものと、考えられる。
専門家によると、
中国側の電気調達会社は慎重な計算を重ね、
契約の実施については、厳重に管理をしているという。
電気販売契約に記載された調達量を正しく実施できていない場合、
直ちに厳罰の対象となるのだ。
また、使用量が度外に大きくなると、
中国は、ベトナムへの電気供給を中止する可能性もあるという。
実際2010年の乾季に、ベトナムは水不足から、
水力発電が充分にできず深刻な電力不足に陥ったことがあったが、
中国のVan Nam会社は、技術的な問題として、
ベトナムへの電気販売を20日間停止している。
現在、中国側とは新たに200万kWh/日の
供給を求める交渉を行っている。
しかしこれは、本来の契約にない追加調達となるため、
北部電力会社は、887,000USDの追徴金を
支払わなくてはならない状況となっている。
加えて、今年に入っての中国からの電気価格の引き上げ通告は、
ベトナムにとって、非常に難しい課題である。
中国側との調達契約は、まだ締結されていないものの、
EVNは、国家電気販売計画の中で、
海外からの電気調達量を46億kWh と明記してしまっている以上、
交渉を無下に決裂させることはできない。
こうした、強い依存状態に、
中国側が増長するのも、仕方のないことといえる。
電気とは非常に特殊な商品であり、
中国側の動向が、ベトナム全体の電気利用状況に、
いつも大きな影響を与えてきている。
近いところでは、2010年、中国側が川の上流にダムを建設したことで、
ベトナムの水力発電所の貯水量に、大きな影響を及ぼしている。
また、ベトナムへの送電を請け負っている10社の中国企業の、
電気調達が、計画より遅れたため、
電力不足の圧力が高まったこともあった。
また、中国から電気を調達しても、充分に活用できない状況もある。
これまで約5年に渡って中国から電気を調達してきているが、
中国の110Kvと220Kvの電気の送電は、合流がうまくできず、
ベトナム国内の電気網とは独立している。
また、この2線はオーバーロード状態にあり、
北部12省が、中国からの調達電気を完全に使用できてはいない状態で、
他の地方への送電も行いていない。
EVNは、中国から長期的に電気輸入を行うと決めたことで、
ベトナムのエネルギーの安全性が、
中国に大きく依存することとなっている、と分析している。
InfoTV.net 2011年3月14日