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2011年03月16日

商工会都市評価から見る 地方都市の現状


ベトナム商工会の調査によると、
全国で最も競争力の高い地方は、
前回に引き続きDa Nang市である、とのこと。
Cao Bang省は最下位から11ランク上がった。
変って最下位となったのはDac Nong省である。


Binh Duong省は、2005~2007年にかけて1位であったが、
2008~2009年は2位、今年は5位に下がっている。

今年、20ランク以上のジャンプアップを見せた地方は、6省市あった。
中でもQuang Tri省は、46位から16位に大きく上がった。
逆に、Hung Yen省は37ランク下がり、ワースト3となっている。

ホーチミン市も7ランク下がり、
評価Aから評価Bへと落ちている。
また、ハノイ市も10ランク下がり、
格付け中間ラインにまで下がってきている。

今回、ベトナム商工会が調査対象としたのは、
民間企業7,300社と外資系企業1,155社である。

昨年の上位3省市のうち、3省市が現状を維持した。
しかし、評価Aとされる省市の数は1つ減少した。

この2年間は、
地方行政の経営管理に対する企業の評価は、余り良くない。

教育、人材育成に大きな改善

ベトナム商工会の統計によると、約20の省市が、
現地営業環境と競争力改善計画の実施に関する
ガイドラインを発行しているという。
いくつかの地方では実際の効果を発揮したものの、
目立った成果を上げた地方は少ない。

教育、人材養成に対する評価は昨年よりも改善している。
小中等教育や労働人材養成に対する企業の満足度が、
2008年の35.2%から
2009年は45.45%に、2010年は46.99%に増えている。

一方で労働者紹介サービスを利用している企業は少なく、
約40%だが、紹介サービスの質はかなりの改善が見られた。
このサービスを利用する企業の62.5%が、
引き続きサービスを利用すると、回答している。
この比率は、2009年の27.78%より格段に高い。

企業活動の支援サービスについて、
営業情報検索サービスを利用する企業の比率が、
2009年の60.36%から、2010年は64.35%に増えた。

その他、取引先の検索サービス、
貿易促進、技術関係のサービスに対する利用者の比率も、
それぞれ3.18%、3.16%、2.63%増加している。

賄賂横行、未だに…

調査対象となった企業のうち、21%は、
営業活動の中で賄賂を支払った、と回答した。
また、40%の企業は、
公的機関と資金貸付契約を締結させるため、裏金を支払ったという。
FDIセクターでは、18%の企業が
営業許可申請・発給の手続きをする際に、賄賂を支払ったとのこと。

なにより、現在のベトナムの経済成長にとって、
一番の問題は、インフラ整備である。
特に、2010年は停電が深刻化し、
人々の生活にも影響を与え、
企業の生産活動にも障害が出るようになっている。

停電時間は、2009年の50時間から
2010年は89時間に増え、1.78倍となった。
電気料金も2009年の796.24 VND/kWhから
2010年は916.24 VND/kWhに値上がりしている。

電気の安定供給は、日常生活や経済活動に直結するもので、
緊急の対策が迫られる問題の1つである。



Vneconomy.net 2011年3月16日

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