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2011年03月19日

ベトナムにチャンスを与える日本の再建事業


ベトナムにとって最大のODA支援国であり、2番目に大大きなFDI投資国、
そして第4位の輸出先である日本で起きた大地震は、必ずしもベトナムの
経済にマイナスの影響を与えるわけではない。


発注オーダーを解約した日本企業は存在しない。

日本で大地震、津波、原発事故が発生した時、ベトナムにとってマイナスの
影響があるという意見もあった。

日本はベトナムの貿易分野においてアメリカ、EU、アセアンに次ぐ4番目の
重要な輸出先である。日本へのベトナム輸出額は2010年で77.3億USDと
なっており、全体の10.7%を占めている。また、逆に日本からの輸入額は
81億USDで全体の11.3%を占める。内訳では、設備、部品、鉄等の輸入額が
9.66億USDに達している。

年初の2ヶ月で日本への輸出額は12億USD以上となり、ベトナム輸出総額の
10%を占めた。主な輸出商品は繊維、縫製、水産物、工芸品である。
日本へのベトナム輸出額は2011年に前年より18%の増加が予測されている。

自然ゴムの輸出については、南部ゴム株式会社(Casumina)が今年に入って
自動車製造用で300万USDのゴム部品を日本市場に輸出する予定である。

日本の再建がベトナムに与える機会

歴史の長い越日経済関係という観点で、日本はベトナム経済発展に対して
大きな役割を持っていると言える。

Doanh Doanh博士によると日本経済の衰退はベトナムを始め世界中に大きな
影響を与え、日本のODAの実施は短期間で遅くなって、日本からのFDIが
減ることが想定され、ベトナムへの日本人観光客も減少が予測されている。

現在までに日本のODAはベトナムODA全体の30%を占めている。
2011年の日本政府ODAはベトナムに対するODA支援総額の30%を占める。
日本政府は2011年も引き続きベトナムに17.6億USDの支援をすることを
約束した(ODA支援の総額は79億USD)。

FDIの分野でも日本はベトナムにとって最も大きな投資国である5カ国中の
1つである。年初の2ヶ月で日本のFDI投資申請額は3,360万USDに達し、
全国の2.3%を占めていて、韓国、英国、シンガポールの次点である。
現時点までまだ有効なFDIの投資額は208億USDとなっている。

日本のODAとFDIの実施額は、この長い年月の間で最大である。

旅行分野でも日本はベトナムを訪れる観光客数で3番目に多い国であり、
これは中国と韓国の次ぐポジションである。
2010年だけでベトナムは44億2,100万人もの日本人観光客を迎えており、
前年より24%の増加を記録した。

上記の数字を見てもベトナムにとって日本との関係は一般的なものではない。
日本はベトナムの経済発展や工業化・現代化事業に大きく貢献した国と言える。
この緊密的有効関係はODAの吸収能力を高めるとともに、インフラの整備や
公民協力関係(PPP)を充実化し、それが越日共同イニシアティブで現れた。


InfoTV.net  2011年3月18日

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