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2011年03月25日

お金の流れに関する予測


2011年は銀行に預金する方法の他に、個人と企業の資金が
どんな投資ルートに流されていくのか?


政府がインフレ防止の方針を実施する背景における現在の投資ルートは
以下の通りである。

- 営業生産活動は高い金利を負担しなければならず、非常に困難な局面を
迎えている。資金貸付活動はこのような高い金利で好転はしないだろう。
現在、各企業は効果のある案件にしか投資しておらず、最低限の活動しか
維持させていない。

- 不動産への投資も高金利で難局に差し掛かっている。ことに不動産への
投資規制や銀行での借金比率も規制されているので、投資主側と借金の
希望者は非常に困窮している。これにより不動産市場はまだ良い状況を
迎えることにはならないだろう。

- 証券市場は資金の導入が少ないため暴落している。企業の営業成績も
良いとは言えず、証券投資への貸付比率も規制されている。その他にも、
銀行の増資圧力、大企業の増資圧力がまだ高いことが挙げられる。
外国投資は為替レートやマクロ的な問題に対する懸念でまだ積極的に
導入されていない。ヨーロッパの借金危機や中東諸国の不安定な政治、
日本を襲った地震等のマクロ的国際問題が投資家の心理に大きな影響を
与えているため、証券市場の好転が難しくなっている。

- 金売買市場が厳しく管理され、ブラックマーケット(Black Market)での
USD売買活動も自由にできないため、投資家が金の投資ルートに注目しない。
将来的にインフレの問題がさほど厳しくならなければ、より高い効果のある
ルートにお金が流れる。

-日用品の生産営業に対する投資は社会全体の投資総額の中で小さな割合しか
占めない。長期的に投資する必要があり、利作り率が低い上に流動性も低い。
銀行は営業生産分野への貸付を勧めるが、企業が借金して営業生産活動を
拡大するかしないかは営業成績に左右されることである。
経済を再構築するのは長期的な問題のため、この投資ルートへの資金導入は
急激に変化しない。

- 証券は人気の高い投資ルートで流動性が高いが、証券投資家は十分な知識を
持っておらず、損をした人が多い。健全な証券市場の構築は投資家に対して
魅力的な投資ルートとなるために長い時間を必要とする。証券市場に対する
資金導入は臨時的なことであり、短期間では急激に変化しない。

- 不動産の価格が高過ぎる。住宅団地は様々な規制によって魅力が徐々に
減っている。大半のベトナム人は投資と宿泊の目的で購入しているのが現状だ。

- 金とUSDは引き続き厳格に管理されるため、大量の資金がこのルートに
導入されることはない。


Vneconomy.net 2011年3月25日

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