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2011年04月04日

対日輸出 増加に期待大


水産物、野菜、繊維、縫製、家具、建設用木材等に対する
日本のニーズが、今後増加することが予測されている。


現在すでに、東日本大震災発生で問題となっていた
輸出商品の受け取り場所と時間変更は、ほぼ解決できている。

期限前の引渡しを目指す

Cat Lai港、Tan Cang港、Phuoc Long港等の
ホーチミン市にある大規模港では、
日本への輸出品が山積している。
輸出企業も日本市場のニーズに対応するため、
大急ぎで商品を加工している状況だ。
ライスペーパー、海老煎餅、干しビーフン、水産物のほか、
木材などが大量に港に運ばれている。

3月11日以降、Cat Lai港だけで、
1日平均100万USDを輸出しているという。

もともと輸入需要の高かったところへ、
多くの日本企業が、輸入単価を約10%アップさせているため、
食品加工・生鮮野菜等の加工系企業が作業スピードを上げて、
期限前の商品引き渡しを図っている。

もともと、日本ではベトナム産の海老やイカの人気が非常に高い。
現在、ベトナム産の海老は、日本の輸入海老市場の
20%以上のシェアを占めている。
ベトナムはインドネシアと並び、
対日海老輸出の主要国となっている。

Ho Quoc Luc-Fimex水産株式会社社長は、
福島原発周辺エリアで食品の出荷制限が行われていることから、
多くの顧客が、期限前に商品の引き渡しを要請している、と話す。

現在、Sai Gon3は日本企業3社と、
年末までの期間で輸出契約を締結している。
契約総額は6,000万USDであり、
月40~50万個の製品を輸出することになる。

Vo Van Phuc-VN清潔水産株式会社 (Vina Cleanfood)社長は
「当社では生産している海老の60~70%が日本に輸出されており、
 特に、ゴールデンウィークや、クリスマス、
 新年などの大型連休に需要が高まる傾向にある。」と述べた。

受注増に期待大

Pham Minh Huong-Phong Phu繊維株式会社は、
「2011年5月には、来年の輸出計画を立てる必要がある。
 オーダーは増加が見込まれている。
 日本では地震発生以前から、輸入元を
 中国からベトナムに移す傾向があった。
 それに合わせてPhong Phuでも、
 日本企業からの注文が増加している。」と述べた。

年初3ヶ月でPhong Phuは、
日本に400万USD分のタオルを輸出している。
Huong副社長は、
「このままいけば、日本への輸出成長率は、
 年15%に達すると予測している。」と述べた。

Nguyen Ton Quyen-ベトナム木材・林産協会副会長は、
日本が今後震災復興にあたって、木材製品に対する重要が
更に増加する、との予測を立てている。

木材輸出仲介企業のコンサルティングを通じての、
2010年の輸出総額は4.54億USDに達した。
2011年にベトナム企業がチャンスをうまく利用できれば、
日本への輸出総額は10億USDを達する可能性もある。

ベトナム木材・林産協会はJICAに対し、
日本木材協会と関係を作るための協力を要請した。
それにより今年5月、正式に日本側と面会する予定。

日本人観光客 一時減後回復

Sekiguchi Ken-APEX VN旅行会社副社長
(在越最大規模の日本旅行会社)によると、
3月11日以後、第1周目は、
多くの日本人観光客から3月から5月にかけての
ツアー取り消しが申し入れられた。

しかし3月21日以降では、ツアー取消も少なくなり、
3月28日以降にはツアーの申請者がまた増え出している。
状況は、徐々に落ち着いてきているようだ。



InfoTV.net 2011年4月4日

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