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2011年04月06日

ANZ 「国際経済回復の鍵はアジア新興国」


ANZは、国際経済回復の主な原動力は、
アジアの新興国市場である、とした。
これらの国の経済は、2010年前半以降、急速に回復してきている。
今回、ANZの研究対象は、
ベトナム、インド、インドネシア、シンガポール、
中国、韓国、フィリピン、香港、タイ、
マレーシアと台湾の11カ国である。


ANZの計算によると、
中国はアジア地域のGDPの50%、
インドは20%をそれぞれ占めているという。

また、新興11カ国中4カ国は、
2010年第3四半期以降、経済成長が鈍化するともに、
インフレが高く上昇する、と分析した。

ただ、昨年第4四半期と2011年年初の経済成長は、
アメリカへの輸出促進で回復してきている。

インフレ上昇を懸念

ANZは、インフレ上昇はアジア全体に及ぶ、としている。
またその原因のひとつを、食糧販売価格の上昇である、と分析した。
ただ基本的なインフレ上昇の原因は、
政府の金融政策の緩和等であると思われる。

また、研究対象の11カ国中、
ベトナムとインドは、オイル価格の上昇により、
最も大きな影響を受けている。

災害復興で利益を得るか

日本はアジア太平洋地域の純輸出国である。
日本とアジア新興国との貿易総額は、
2010年、7,344億USDに達し、
その中で、日中間での貿易総額が全体の40%以上を占めている。

ANZは、今後この額は減少すると予測している。
理由は日本人の消費が減ることと、
供給源が中断されたことである。

ANZの専門家によると、
アジア各国は日本の復興事業で利益を得ることができる、と分析している。
現在日本への輸出品の60%は、
食品、加工品原料、鉱物などである。
台湾、韓国等の日本のライバル国は、
今後有利な立場に立つことができるだろう。

インドは、アジア新興国の中でも最悪の影響をうけるだろう。
ベトナムと中国は利益を得る可能性が高く、
フィリピンは日本の電気・電子製品の輸出国として、
大きな損害を被ることになりそうだ。



InfoTV.net  2011年4月6日

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