ブルーチップ ベトナム投資ニュース

ベトナム人の消費は常に議論されている問題である。
以下の内容はいくつかの新聞記事、ニュースで拾った情報を
取りまとめたものである。

3月10日付VietNamNetの記事によると、
物価が毎日上昇しているため、多くの主婦や学生が、
節約のために、毎日の食事を主に野菜のみとしている。
ハノイ市Tu Liem地区に住む会社員のMinhさんは、
夕食に豆腐とゆで野菜、野菜スープしか食べていない。

Minhさんは息子には毎日「特別料理」を食べさせているが、
それも、小さな肉料理である。
Minhさん夫妻は一般労働者であるため、所得が低い。
毎月、田舎に住む母親に生活費を送らなければならず、
家族の生活費を節約しなくてはならない。

上記は一般労働者の生活だが、まだ社会人になっていない学生は、
更に節約した生活を送っている。
VietNamNetによると、学生にとって最も大きな不安が、
家賃の引き上げで、次に電気料金の値上げである。
物価が上昇しているため、「Com Binh Dan」（最も安い食事）の
料金も高くなっている。ご飯の代わりにラーメンを食べている学生が
少なくないが、近頃はラーメンも値上がりしている。

この様な「物価上昇の深刻な状況」において、
学生の食事に肉、魚は殆ど見られず、代わりに、
豆腐や野菜の料理ばかりとなっている。
市場に買い物に行く女子学生は、何を選べばよいのか
非常に困惑している。野菜、魚、肉等の食品は、
全て数千VNDから数万VNDまで値上がりした。

3月23日付aFamilyによると、以前、
4人家族の食事を作るには約6万VND～8万VNDぐらいかかっていたが、
今はこの金額では買えない。
物価が毎日上がっていて、低くても5％～10％、
高い場合は50％も上がっている。
物価が下がる可能性が全く見えない。

4月5日付ベトナム農業新聞によると、物価が急上昇し、
消費者は驚いている。
多くの経済専門が、予想外の物価上昇であると評価した。

ガソリン料金が1リットル21000VNDに上昇した1週間後に、
北部の食品の価格が急上昇した。
先週末、牛肉1キログラムが12万VNDから18万VNDに上がり、
豚肉は1キロ85,000VNDから11万VNDに上がった。
野菜も大幅に値上がりし、4人家族の野菜を用意するには
15,000VNDもかかるようになった。
一般的な魚は、1キロ4万VNDから8万VNDに上がった。
エビ、カニ等、各種の水産物の価格は10％～15％値上がりした。
テト明けには、野菜の価格が維持されたが、今も値上がりしている。
例えば、ジャガイモは１キロ20,000VNDから22,000VNDになった。

ベトナム統計総局の発表によると、2011年3月の
ハノイ市のCPIが先月より2.41％上昇し、
前年同期より13.56％上昇した。
3月のCPI上昇率は、この1年が最も高い。

物価上昇の背景において、
多くの一般労働家庭は貧しい生活を送り、
生活費を節約しなくてはならない状況にあるが、
一部の富裕層では、日用品や高級サービスにお金を使っている。

ツバメの巣でできたドリンクが１個20万VND、
高級茶が１箱30万VNDでよく売れている。
これらの高級食品に対するニーズが物価上昇に関わらず
安定的に販売されている。

その他、アメリカ、ヨーロッパ等の輸入菓子も、
店内に多く陳列され、売れ行きも好調である。

Diamond、Parkson、Vincom等、大規模のショッピングセンターでは、
高級化粧品がも売れている。Diamond におけるシャネルの店舗で、
ある女性はマニキュア３本を63万で購入。
他の客も、美容室で耐老化性があるボディーソープを
1400万VNDで購入した。

電気製品販売センターには多くの客が足を運んでいる。
販売員によると、売れ行きが良いのは、エアコン、液晶テレビ、
携帯電話等、高級製品で、客のニーズに対応できないこともある。

他の例、Binh Chanh地区で化粧品生産会社を持つオーナーは、
4台～5台の高級車を持っているが、もう1台のリムジンを買うために、
100億VND近くを支払った。
このオーナーは「この車は交通渋滞で市内を走れないが、
地方出張の時、リラックスするために購入した」と述べた。
Go Vap地区の資産家は、妻の誕生日プレゼントとして、
30億VNDのBMW X5を購入した。

結婚式にリムジンをレンタルするサービスがホーチミン市で流行している。
レンタル料は4時間600USDだが、利用する人は多い。

商工省の統計によると、年初3ヶ月のベトナム全国の輸入超過額は
30億USD以上に達した。その中、日用品が40％近くを占める。

今年の第１四半期に、外国の菓子や穀物関係製品の輸入額が
4600万USDに達した。外国の果物の輸入額も5500万USDに達する。
貴金属、宝石の輸入額も急増し、36300万USDに達した。
9席以下の車の部品及びバイクの輸入額が10億USD近くになった。

また、年初3ヶ月で輸入制限の必要がある日用雑貨の輸入額は
13億6000万USDに達し、前年同期より4.8％増加。
その他日用品の輸入額も11億9000万USDを達した。

9席以下の輸入車は11,125台、前年同期の5,943台より多く、
輸入バイクも24,169台に達した。

日本からの輸入食品は放射能汚染の懸念があるが、
神戸牛入りのフォーの人気は劣っていない。
週末にはハノイ市の神戸牛のフォー屋で客が並んでいる。

物価の上昇に合わせて神戸牛のフォーは１杯10万VND値上がりしたが、
それでも客は沢山集まっている。
現在、神戸牛のフォーは１杯40USD～50USDで販売され、
ベトナムの伝統的フォーより40倍も高い。

ベトナムの小売市場の成長率は、インド、ロシア、中国に次いで
４番目に位置づけ、年間20％増加している。
2010年の小売の売上は530億USDに達した。