ブルーチップ ベトナム投資ニュース

韓国は、ベトナムの大貿易パートナーとは言えなかった。
ベトナムがWTOに加盟した2007年、
ベトナムと韓国間の貿易総額は66億USD近くにしかならず、
日越貿易総額の半分、アセアン各国との貿易総額の
3分の1にしか達しなかった。

2009年、ベトナムは大貿易パートナー（中国を除く）との
貿易額が大幅に減少したが、
韓国がベトナムからの輸入活動を拡大したため、
韓国・ベトナムの貿易額が軽く増加した。
2008年から2010年までの間、
韓国へのベトナムの輸出額が年間36％増加し、
韓国からのベトナムの輸入額も年24％増加した。

ベトナム・韓国の間の輸出入額の成長率は高く維持され、
年間平均22.3％となっている。
2010年末まで、ベトナム・韓国の間の貿易総額が、
日越貿易額の2/3、アセアン各国とベトナムの貿易額の
半分に増えた。

2010年の輸出額が130億USD近くとなり、
韓国はベトナムの重要な貿易パートナーになってきている。

年初3ヶ月でベトナムと韓国の間の貿易総額は
40億USD以上を達し、日越貿易総額と近づいている。

ただ、ここで特に注意すべき点は、
韓国・ベトナムの貿易総額が拡大し続けていると共に、
韓国からのベトナムの輸入超過が大きくなっていることだ。

2008年から今まで、韓国からの輸入超過額は
年間平均19.4％増加している。
2010年、輸入超過額が67億USD近くに達し、
アセアン地域の輸入超過額を超え、
ベトナム最大の貿易パートナーである中国に次いでいる。

今年の第1四半期、韓国からの輸入超過額は16億USD超。
アセアンの5億USDと日本の3億USDよりはるかに超えており、
中国の輸入超過額の28億USDに続く。

ベトナムの主な輸出商品は農産物、水産物とゴムで、
韓国はベトナムから原油と石炭を大量に輸入している。
縫製物、家具、靴等の輸出額も大きい。
ただ、輸出額が1億USDを超えた商品は非常に少ない。

韓国からの輸入商品は主に国内生産用の資材である。

韓国からの輸入額が1億USDを超えている商品は18種類。
特に、鉄、機材、部品の輸入額が10億USDを超え、
ガソリン、オイル、プラスチック、縫製用資材等の商品の輸入額が
5億USDを超える。

ベトナムでの韓国企業の投資は、主に縫製・繊維分野、
靴加工分野に集中している。
計画投資省外国投資管理局によると、2010年末、
韓国はベトナムへの最大投資国・地域の中で4番目に位置づけた。

韓国は近々、日本を超えてベトナム5番目の
最大貿易パートナーになる可能性が高い。