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2011年06月08日

ベトナム小売市場 格付け低下


2008年、ベトナム小売市場は、世界で最も魅力的な市場であった。
しかし2009年には第6位、2010年には第12位に落ちている。


経済危機で格付け低下

国際的な経済危機、インフレ上昇、投資の減少等により、
ベトナム市場の魅力が弱まっている。
また、物価上昇の影響で、日用品の需要も落ち込んできている。
さらに、ベトナム家内企業と国営販売活動を
保護するために適用されているENT条件
(2件目店舗の開設条件)が、
外国小売企業の進出に、大きな難問となっている。

ただ、こうした状況を踏まえても、
ベトナムはまだまだ世界的に魅力ある小売市場である、といえる。
2008年から2009年までは、
現代的な小売ルートは全体の15%に留まっていたのが、
2010年には17%に、2011年第2四半期は21%に上がっている。
各スーパーマーケットも店舗数の拡大を続けている。
Big Cは現在14店舗、Metroも13店舗、
Sai Gon Co.opは50店舗を開設している。
1994年、ベトナムには、駐在外国人を対象とする
スーパーマーケットが国内で初めて誕生した。
それ以来、スーパーで買い物をする習慣も徐々に根付き、
現代的な小売ルートを選ぶ傾向は高まってきている。

スーパーのシェア率拡大

従来の販売ルートが小売市場を掌握しているのは、現在も変わらないが、
現代的な販売ルートのシェア率は引き続き拡大を続けている。
消費者は、スーパーマーケットや
ショッピングセンターで買い物をする機会が増えている。
買い物に行く回数自体は減っても、買い物量は増えている。

特に、ハノイ市民はホーチミン市民よりも
装飾品などを買う傾向が強い。
また、中流クラスが上流クラスよりも
装飾品を求める傾向が強いようだ。
また、ベトナム人の欲しがる高級品は、
他国と違い、車、ダイアモンド、皿洗い機、
TV Plasma、海外旅行、PC、
家庭用カラオケ機材、金のアクセサリー等で、
中でも、車とダイアモンドが一番人気となっている。

ここ2年ほど、ベトナムの消費傾向は、
ブランド品に対する人気が高まっているため、
小売企業は、ブランドアップにかなり力を入れている。
Big Cは、ブランド製品と同質の商品の商標を、
ブランド製品より15~30%安価で売り、市場を開拓しようとしている。
この作戦は、ブランド製品と競争はしないが、
市場の需要に確実に対応できる方法である。



Vneconomy.net  2011年6月8日

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