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2011年07月06日

物価上昇 ベトナム人の割引好き強まる


ベトナム人消費者のうち、87%が
割引商品を好むことが明らかになった。
この割合は、アジア地域では平均68%である。
同じくベトナム消費者の56%が、
買い物の際、割引商品を探すが、
アジア地域でその割合は平均38%である。


先日、Nielsen市場調査会社は
「消費傾向」と言う定期報告書を発行した。
その中で、ホーチミン市、ハノイ市、Da Nang市、
Can Tho市の4大都市に住む消費者を対象に行った
調査の結果が掲載されていた。
同報告書は昨年10~11月に作成され、
18~65歳の1,500人を対象に行ったものである。

ベトナム人消費者は、市場など、
昔馴染みの場所で買い物する習慣がある。
85%の人が決めた1つの店で買い物をすると答え、
60%の人が家やオフィスの近くの店を選ぶ、と答えた。

ベトナム人はミルク、アルコール飲料、
化粧品、シャンプー等の日用品に対する選別の目が厳しい。
45%の人が、いつも使うものを統一し、
それを扱う店に買いに行くと答えている。
ただ、割引商品となると話は別で、
商品選択の基準がそこに設けられることも多い。
50%の消費者が、従来品と同品質で、
割引がある場合、そちらを選択するという。

Nielsenの専門家の説明によると、
ベトナム人が割引商品を求める理由として、
日用品の値上がりを挙げている。

Darin Williams - Nielsen Vietnam 社長は、
「インフレとVND安が、消費者心理に大きな影響を与えている。
 商品の購入の際これまで購入場所を一か所に決めていたものが、
 割引商品に対する関心が高まり、
 いつも買うもの、から、より安いものに変化してきている。」と述べた。

Williams氏によると、
小売業者は独自の割引を展開し、
各販売店で消費者支援のため、様々な対策を実施している。
また、新しく誕生した製品が、
消費者の注目を集められるチャンスにもなっている。
消費者には、商品の品質を確保しながら、節約したい傾向が強い。

食料品や燃料の値上がりが続いており、
VNDの価値が連続して下がっていることで、
ベトナム消費者の信用評価指数は5ポイント減で、
第1四半期には98ポイントとなった。
ベトナム人の、財政状況や将来に対する楽観的見方は多少減ったようである。

Nielsenの調査によると、
ホーチミン、ハノイの両市民のうち60%が、
物価上昇をうけて消費を減らしたと答えた。
消費者は主に、外食、旅行等に対する消費を減らしている。
消費習慣も変わってきており、
買い物回数と買い物量が共に減少した。
割引商品に対する人気が高く、
ガソリンを節約するため、近所の店舗を選択する傾向もでている。



CafeF.vn 2011年7月6日

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