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規定通りの場合数兆VNDも

この問題は3月末に浮上したもので、
Hai Phong税関総局Hai Duong税関支局、
及び脱税防止調査局が、Hai Duong省の港に到着した
自動車部品のコンテナを検査した際に発覚したものである。

検査の際、コンテナ内の部品はバラバラの状態ではなかった。
そのため、車両部品対象輸入税（税金0～27％）を、
適用されないこととなり、
財務省の通達No. 184/2010 によると、
状態のまとまった部品に対しては、
82％の税率が科せられることになる。

この検査を受けて、4月6、7日、
Hai Duong省税関支局は、Fordベトナムの輸入部品に対し、
車両輸入税と同様の82％の税率を適用することを決定した。
これによりFordベトナムは、
150億VNDの税金を支払う義務が発生する。

Do Hoang Anh Tuan－財務次官によると、
Fordベトナムに限らず、Toyota Vietnam、
Vidamco、Vinamotor等でも、同様の問題に直面している。
特に、科学技術省の決定No.05によると、
ベトナムで活動している自動車産業が支払うべき税金は、
数兆VNDになる可能性も高いという。

規定の線引きあいまい

2011年6月1日、Do Hoang Anh税務局次官は、
「科学技術省決定No.05に規定されているように、
　部品がバラバラになっていない場合、
　自動車輸入と同様の税率が科せられることになる。」
との決定を下した。
ただ20日後、書簡No.8118で通関を認可、
税金の規定を適用させず、強制装置を採らないことを決めた。

基本的に、Fordベトナムが輸入した部品は、
バラバラの状態になっていないかったものの、
それは、自動車製造技術の進歩によるもので、
企業側が故意に隠匿しようとしたわけではなかった。
そのため、自動車輸入税と同様83％の税率を適用することは、
適切ではないと考えられる。
実際、今回の輸入部品は、車両全体の価値の
1～2％を占めるに留まる。

Do Hoang Anh次官は、
「問題の本質は自動車部品輸入に関して、
　規定がまだ完全に揃っていないため、
　はっきりした判断が下せない状況にある。
　そのため財務省は、一旦通関を許可し、
　納税の問題は、後日に持ち越すこととした。」と語った。