ブルーチップ ベトナム投資ニュース

また中国では通販市場が目覚しい成長を遂げている。
中国ならではの好みと需要が、この市場の特徴を形作っている。

Huang Bingという青年は、大学卒業時の2005年に、
3年後には、155,000USD稼ぐという目標を立てた。
彼がこの目標を達成するにはかなりの時間がかかったものの、
最終的に、美容品のネット販売で成功し、
売上このまま維持できれば、
じきに10億元を稼ぐことができるようになる、とのこと。
近い将来、年間売上100億元を達成する可能もあるという。

通販会社United Cosmetics InternationalのオーナーであるHuang氏は、
ブランド美容品に対する中国女性のニーズが
高まっていること良く認識しており、
商品を売るだけでなく、使用方法のアドバイスサービスなども提供している。
おかげで業績は成長を続けているという。

中国ではインターネット利用者数が、
2011年に前年比6％増の、48,500万人に達し、
世界で最大人数となっている。
ただ、それでも中国人口の1/3相当という数字である。

Paul Zwillenberg-Boston Consulting Group (BCG)専門家は、
中国のインターネットの発展に伴い、
中国らしい特徴が増えている、と語る。

ヨーロッパ方式を模し、急速拡大

中国のインターネット市場に影響を与える
重要な要素が、主に4点ある。
消費者の需要、企業の対応、
経済発展の方針、政府の役割がそれにあたる。

消費者について、中国でのインターネット利用者の年齢層は
ヨーロッパより若年層が多い。
ヨーロッパでは20年前からインターネット普及が開始された。
中国では大半の人がまだまだ貧困の中で生活を送っているが、
近い将来富裕層の増加に伴い、中国のネット普及はさらに進むだろう。

一方で、海外のインターネット企業が中国で活動するためには、
多くの課題が山積している。
中国の国内企業の多くが、ヨーロッパ方式を真似て
インターネット事業をスタートさせている、
しかし、偽造品の加工も盛んに横行している。

時価総額にして、中国第２位のインターネット大企業Tencentは、
偽ICQ製品からスタートしている。
これはインターネットチャットサービスの製品で、
中国の若者対象の格安チャットサービスと
オンラインエンターテイメントサービスの提供を行った。

現在、Tencentのチャットサービス加入者は67,400万人で、
応用ソフトなども無料で大量に提供されている。

同様にAlibaba という企業が、
eBayと競争する子会社、Taobaoを設立させた。
Taobaoは取引料を無料化し、すぐにeBayを抜いた。
Taobaoは中国でのネット通販に関する難問題であった
「信用問題」を成功裡に解決させた通販企業である。

Alibabaの清算システムAlipayは、取引額としては世界最大で、
仕入れ者が商品を受け取るまで清算を延期する機能がある。
現在、大半の取引は物品の受取時に清算する方式で行われている。
Taobao利用者は370万人である。
中国でオンライン販売宣伝の4本中3本がTaobaoである。

最近では、中国は比較的有名なSinaが運営している
Sina Weiboも流行している。
Sina Weiboは、中国のTwitterと呼ばれている。
このサイトではお客さんのメッセージや、
ビデオ等を掲載することができる。
先日Sinaは、有名人に対してSina Weiboの
利用促進キャンペーンを展開させた。

通販ビジネスを副業に

中国では、インターネットを利用するビジネスマンに、
ある特徴が見られる。
多くの人が、副業としてインターネット通販の仕事をしているということだ。
多くの大学生がTaobaoで商品販売の情報を掲載している。
学生の寮が倉庫替りになっているようだ。

なかにはこれを本業にしている者もいる。
中国のビジネスマンは、ヨーロッパに比べ経験は少ないが、
その分非常に努力している。
中国Googleを運営していた経験のあるKai-Fu Lee氏は、
北京で新企業Innovation Worksを運営している。
彼は、寝食を忘れて業務に熱中しているようだ。

中国の大手検索サイトを運営するBaiduの社長は、
「我々が商品の研究を中心に力を入れ、利用者の満足を優先させる」と述べ、
Baiduが全てのサービスの検索手段となることを目標に、
努力を怠らない姿勢を見せた。