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2011年08月01日

インフレ上昇 最大22%も


Le Xuan Nghia博士は、
7~8月のインフレ上昇率が21~22%に達した後、
9月以降徐々に下がり、年末には15%まで落ち着く、
との予測を発表した。


7月22日、Le Xuan Nghia-国家財政監査委員会副委員長は、
ベトナム経済は最も困難な時期を越えたものの、
様々なリスクは残っており、
特に今年のインフレ上昇率が21~22%まで到達する可能性が高い
との意見を発表した。

年末はインフレ上昇率が下がるため、
幾つかの日用品の価格上昇はストップしている状況である。
例えば、建材類は5月には3.19%上昇したが、
7月は0.56%の上昇に留まり、
輸送、移動費も5月には2.67%上昇したものが、
7月は0.39%の上昇に収まった。
飲料も5月に3.01%上昇したのが、
7月は1.79%の上昇で留まった。

インフレ上昇の圧力は減少しているとはいえ、
預金金利はまだ高く年17~18%で推移、
貸付金利も年22~25%で維持されている。
主な原因は資金供給不足である。
6月までに資金供給を15~16%を増加させる計画を立てたが、
実際には3%増にとどまった。

年初6ヶ月の新たな供給資金は78兆VNDで、
その半分が国債に投資されたため、銀行への資金は少なく、
その分金利が高く上げられることとなった。
銀行の資金流動性も確保できていないため、
銀行は安易に金利を下げることができない。
それも、金利引き上げの主な原因である。

また、年初6ヶ月の資金供給源が3%増加に留まり、
第3、第4四半期のGDP成長率も4%台が見込まれることから、
資金サイクルが遅くなっているため、貨物の回転も鈍化する見込みだ。

つまり、ベトナムはインフレ高騰と経済成長の鈍化に直面している。

また、インフレ上昇に圧力をかける他の要素は、
資金貸付の成長である。
7月20日までに、資金貸付成長率の目標を20%としたが、
実際は7.13%に留まった。
国債への投資資金を入れても、実際の資金貸付成長率は9%である。
これも長短期のインフレ上昇に影響を与えるリスクである。

2011年、金融市場は臨時の「資金余剰」のリスクに直面している。
資金は余っているのに、各商業銀行に制限があるため、
資金貸付を拡大できない。
これらの困難のため、各商業銀行とも
高い金利で資金を調達したリスクを減らすために、
国債を購入する傾向に走っている。

ただ、各商業銀行が貸付資金を拡大しないため、
企業は銀行から資金借り入れができず、
経営が停滞し、社債の返済能力が弱まってしまう。

銀行ネットワークの負債比率も高まっており、
2010年末の2.16%から2011年6月末には2.9%に増加している。

今年後半、国家銀行はインフレ抑制対策を維持するとともに、
中小商業銀行の流動性を確保することで金利を安定させ、
資金に余裕のある大手銀行が、
資金源を適切に活用できるようにする必要がある。



InfoTV.net  2011年8月1日

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