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ベトナムとタイの米販売価格の比較


価格の上昇は競争力に影響を及ぼす。米輸出協会のChookiat Ophaswongse 会長は
今回の会談が両国に米の栽培輸出戦略を調整する機会を与えると述べた。

Yingluck Shinawatra 首相による新政権は、2011年1月より農民から1トン当たり
1万5,000バーツで購入することを約束した。この政策により、タイ産の米が現在の
1トン550USDから800USDに値上がりすると予想されている。

タイ米の価格上昇はタイの競争力に影響を与え、輸入者は格安のベトナム米と
カンボジア米に注目することとなる。
現在、ベトナム産の米は1トン当たり550～560USDで販売されており、タイ米より
1トン当たりで30USD安い。タイ米とベトナム米の格差は1トン当たり100USDに
達する場合もある。

外国通信会社の記事によると、現在、ベトナム米は1トン545USD～560USD（FOB）で
輸出されているが、同じ種類のタイ米は1トン当たり555USDで販売されている。

タイ商業省のYanyong Phuangrach 事務局長は「このことは米の生産業者と農民の
心理に影響を与え、米の保有意識が発生する」と述べた。現在、タイには予備の米が
500万トンあり、そのうち政府の保有は200万トンである（残りは農民の保有）。

さらにYanyong Phuangrach氏は、ベトナムが米の輸出単価をタイ米と同様の額まで
引き上げることが可能だとした上で、2011年8月のタイの米輸出量は81万トンに
達すると予測しており、年初8ヶ月の米輸出量が800万トン、年間の輸出量では
1,100万トンを達することが予測されていると述べた。

先ごろ、タイ米輸出協会のKorbsook Iamsuri会長は中国とシンガポールの会社が
タイから米20万トンの輸入を希望しているという意向を表明した。
理由はベトナム米の輸出会社が計画通りに米を調達できないということである。

ウォールストリートジャーナルによると、Huay Chuan米輸出会社の社長である
Chookiat Ophaswongse氏がベトナム側との米調達契約がキャンセルされたことで
タイ米1トン当たりの輸入単価 が急激に上昇する可能性があると述べた。

Chookiat氏は、アフリカおよび中東諸国の会社がベトナム米を調達するために
より高い価格を払う可能性があり、現在、タイ米の価格は1トン当たり550USDに
値上がりしたとしている。