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2011年10月17日

2010年までの製造業開発戦略 失敗に終わる


現在、「2020年見込み製造業開発戦略」の、
2010年までの実施成果を評価するための適切なタイミングである。
ベトナム製造産業協会(Vami)の専門家によると、
この戦略は失敗に終わっている。


期待が多いが、実現可能は少ない

2011年9月末、商工省はベトナム製の機材、設備の
使用促進対策について、1年間の実施状況に対する
評価セミナーを開催した。同セミナーでは
「実施第1段階に、客観的な成果を得られた」と評価されたが、
今年の投資案件のために調達されるベトナム製の機材、資材、
設備の価値が約16兆VNDしかなく、8億USD未満である。
同数字は、2011年の140~150億USDの
機材・設備の輸入額より大幅に下回る。

上記のデータは「ベトナム製造業が国内需要の
40%以上に対応できる」という結論とかなり差がある。
Dao Van Long-Vami副会長は「ベトナム製造産業は
国内需要の20~25%しか対応できておらず、
40%はない」と述べた。

製造業開発戦略には、重点である全体の設備、エンジン、
農業用機材、交通手段、道具、建設用機材、造船機材、電気設備の
8つの製品を含んでいる。

これらの製造分野では、造船と電気機材だけ
「製造開発戦略」に向けて開発されている。
残りの分野は、実績が目標に程遠く、道具製造業は
かなり時代に遅れている。造船分野でも、
形の大きい船を造船できる能力があるだけである。
同様に、電気機材製造業の成績は、主に変圧器の製造だけである。
発電所の発電機の製造は大きく期待されたが、実績がゼロであった。

チェーンの全体設備の製造分野が、
この数年間でかなり開発されているが、
基準のない大型の設備しかない。
専門家によると、これらの大型の設備が、
チェーンの中で最も簡単に作られる部分であり、
チェーン全体の価値の20%しか占めない。

つまり、近年、ベトナム製造業は価値と技術が低い機材しか
製造できていない状況にある。
そのため、国内市場の需要(価値)の20~25%しか
対応できていないことが、現在のベトナム製造業の現状であるが、
ベトナム政府は40~60%を期待している。


なぜこんな状況になったのか

目標が大きすぎて、ベトナム製造業の実力や
市場の要素に配慮しなかったことが原因と考えられる。
重点分野とされたが、経済全体をカバーする分野である。
設備、技術、人材の実力が弱く財政力も弱い、
市場の規模が小さすぎるので、国全体の需要の
40%に対応することは無理である。
現地調達比率等の目標が紙で書いてあるものしかない。

他方、この10年間でベトナム政府は、造船分野にしか
力を入れていない。具体的にはVinashinに大きく投資した。
他の重点分野は逃されていた。

また、投資も幅広く行われていない。
各企業が独自に活動し、政府管理機関の指導を受けているため、
企業同士で協力することもかなり難しい。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年10月17日

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