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2011年11月14日

巨額要するインフラ整備 計画性に疑問


計画投資省は報告書の中で、
今後の国内インフラ整備のための資金調達について、
ODA以外にも、現地調達の仕組みを整備しなくてはならない、
との意見を発表した。


計画投資省は、2011~2015年までの
インフラ整備への投資総額について、
2.200兆~2.300兆VND(約1,100億~1,150億USD)
を必要とする、と記している。
内訳は、交通関連へ1.100兆~1.150兆VND、
電気関連へ427兆VND、
都市・農村関連への投資が220兆VNDとなっている。

その先2016~2020年までの投資額は
3.700兆~3.800兆VND(1,850億~1,900億USD)が必要とされている。

現在、ベトナムの交通インフラは、
システム、設備、輸送、管理、あらゆる面で
世界水準を下回っている。
ベトナムでは国内道路のうち、
高速道路の比率は全体の0.1%に留まっている。
タイでは13.3%、韓国は3.3%となっている。
また、ベトナムには高速鉄道がない、
空港や港の整備も遅れており、
多目的の輸送需要に対応できていない状況だ。

また、都市部の交通インフラの構造が、
都市化に対応できていない、道路用地が狭いのだ。
例えば、ハノイ市では6~7%、
ホーチミン市では土地全体の約8%に留まっている。

また、整備施設全体の連携も弱く、
データも不足しているため、
全面的に管理・監査することが不可能となっている。
計画投資省は、こうした弱点について、
考え方や、管理体制に問題がある、と指摘している。
また、システム開発政策の改善が遅いことも、
原因の一つとして挙げている。

現在、国民のリスク負担に関する体制は
まだ整備されていない。
民間投資家を調達するための、
道路使用料の回収案も定まってはいない。

また、中央政府から出向している地方行政の役人が、
任期中に自分の足跡を残したい、という思惑が絡んでくる。
そのため、インフラ整備計画は場当たり的に実施されることになり、
長期的な効果が考えられていないため、活用性が制限されてしまうのだ。



Vneconomy.net  2011年11月14日

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