カジノリゾートはベトナムを潤すか。
政府の認可が下りれば、今後ベトナムでは、
数億USDの海外からのカジノ投資計画が実行に移されることになる。
Vneconomy.net 2012年2月20日
数億USDの海外からのカジノ投資計画が実行に移されることになる。
先日、Quang Ninh省Van Don郡は、Quang Ninh省投資促進セミナーの中で、
政府申請中のカジノ投資計画について発表した。
その他、アメリカのLas Vegas Sandsは、
ホーチミン市のカジノを含む多目的リゾート投資計画を提案しており、
今後、ハノイ市にも展開する予定であるという。
政府はカジノを認可するか?
以下は、外国投資関係企業協会(VAFIE)会長-Nguyen Mai氏の意見である。
Mai氏:
アジア地域を見渡してみると、カジノと言えばマカオしかなく、
中国にも香港にもカジノ施設は存在しない。
だから、中国人も香港人も、カジノといえば、マカオに行くしかなかった。
ただ、現在は政府機関が様々な賭博行為の管理を行っており、
外国に賭け事しに行く中国人は大幅に減少している。
ベトナムでは18年前Hai Phong市で、
試験的にDo Sonビーチでのカジノがオープンしたが、
ベトナム人の入場は禁止されており、
カジノの規模は当時と大差ないままで今日を迎えている。
その他では、ベトナムとカンボジアの国境付近に、
7~8件のカジノがあり、ホーチミン市の富裕層などは、
そちらに出入りすることが多い。
また、オーストラリアにあるMelbourneのCrown Casinoにも、
多くの在外ベトナム人が訪れ、財産を失った者も少なくない。
ベトナム人は元々賭け事を愛するところがあるので、
国内の大規模カジノ施設の建設は、
大きな社会問題につながりかねないのではないだろうか。
現在申請中のカジノ投資計画についてどう考えるか?
現在、国内の経済情勢は大きく変わってきており、
それに伴って、カジノ投資計画も慎重に検討するべきである、と考えている。
現在計画投資省は、首相の指示を受け、
外国投資政策を見直す方向で検討している。
その中身は、新規FDI資金調達が基本方針となっている。
この方針が、ベトナムの今後の投資政策を、根本的に変えることになるだろう。
今までベトナムは、市場開発ために、
資金、技術、労働人材活用中心の目標を掲げ投資政策を策定してきた。
しかし、新たな方針では、投資の質、社会経済に与える効果、
安定した発展を重視することになるので、
外国投資分野に関する優先順位も 大きく入れ変わることになる。
投資の優遇制度も、優先順位に合わせて変わることになるだろう。
中でも、ハイテク技術、高級サービスの提供、エネルギー節約技術、
環境保護、高等技術の教育訓練、科学技術研究開発等の分野への
優先度がさらに高まることになる。
その中に、カジノ投資が含まれるとは考えにくい。
しかし、カンボジア、オーストラリア、Las Vegasで行った
ベトナム人のカジノに関する意識調査では、
往々にして賭け事が大変好きである、との結果が出ている。
もし、外国投資家が国内にカジノ施設を建設し、
政府もベトナム人の立ち入りを許可すれば、
国内カジノは大繁盛することだろう。
昨今の経済成長により富裕層が増加していることもあり、
国内でのカジノ建設には良いタイミングなのかもしれない。
1992年から1993年の間、ある海外の大規模投資家が、
ベトナムでのカジノ施設建設の意向を表したことがあった。
認可されれば、ベトナム経済発展への大きな支援にもなる、と力説したが、
悪影響を恐れた政府は、これを認可しなかった。
外国投資家側の情報によると、今回のカジノ建設案は、
主に外国人観光客をターゲットにしているようだが、それについてご意見は?
国内には既に、Do Sonカジノや、Mong CaiのLoi Laiカジノなどがあり、
外国観光客の需要には充分に対応できているはずだ。
ではなぜ、その2箇所のカジノは発展できなかったのか?
Do Sonカジノの数百倍の規模のカジノ施設が建設された場合、
どういった方法で外国人観光客を集めることになるだろうか。
カジノ施設は、独自で展開できるサービスではなく、
Las Vegasのように、広大な土地に多目的リゾート施設を整備する必要がある。
そのための30億USDの投資計画であり、
ここまで大規模のリゾート地開発投資計画はベトナムにはまだ存在しない。
ベトナムでこうした大規模カジノ投資を行うのであれば、
Phu Quoc島で実行する可能性が一番高いだろう。
この島は陸と大きく離れており、安全でもある。
カジノに行く人は、少なくとも一人で数万USDを持参する。
その他、セレブリティ用の超高級施設の整備も必要となる。
ホーチミン、ハノイ両市において、
30億や60億USDで上記の大規模計画を実行するのは難しいだろう。
その他政府は、シンガポールを競争相手として想定しなければならない。
もっと長めで見れば、マカオやオーストラリアと
競争できる規模を考えなくてはだめだろう。
まぁ、現在のベトナム状況では、マカオと競争できるとようになるまでには
最低でも10年を要するだろうが。
現在、シンガポールではLas Vegas Sandsのカジノがある。
なぜベトナムでも同様に、カジノ施設をオープンできないか?
シンガポールでは、賭け事が禁止された時があった。
数年前から解禁されたが、シンガポール政府は現在も
徹底した管理を行っている。
しかし、サービスの質の良さから、
毎年700~800万人の外国人観光客がシンガポールのカジノ施設を訪れており、
特にお金持ちのお客さんも多いそうである。
ベトナムが、シンガポール同様の管理体制とサービスを提供できなければ、
シンガポールに勝つことはできないが、
政府が、カジノ施設にそこまでの熱を持っているかは、疑問ではある。
今後ベトナムでカジノ建設が認可された場合、
外国投資の誘致には、どの様な影響を与えることになるか?
現在、ベトナムのGDPのうち35%が投資額である。
(GDP総額:1,100億USD、投資額:400億USD)
そのため、カジノ投資案件が認可された場合、その規模は、
ベトナム社会全体の投資額の1/4を占める巨大案件ということになる。
政府申請中のカジノ投資計画について発表した。
その他、アメリカのLas Vegas Sandsは、
ホーチミン市のカジノを含む多目的リゾート投資計画を提案しており、
今後、ハノイ市にも展開する予定であるという。
政府はカジノを認可するか?
以下は、外国投資関係企業協会(VAFIE)会長-Nguyen Mai氏の意見である。
Mai氏:
アジア地域を見渡してみると、カジノと言えばマカオしかなく、
中国にも香港にもカジノ施設は存在しない。
だから、中国人も香港人も、カジノといえば、マカオに行くしかなかった。
ただ、現在は政府機関が様々な賭博行為の管理を行っており、
外国に賭け事しに行く中国人は大幅に減少している。
ベトナムでは18年前Hai Phong市で、
試験的にDo Sonビーチでのカジノがオープンしたが、
ベトナム人の入場は禁止されており、
カジノの規模は当時と大差ないままで今日を迎えている。
その他では、ベトナムとカンボジアの国境付近に、
7~8件のカジノがあり、ホーチミン市の富裕層などは、
そちらに出入りすることが多い。
また、オーストラリアにあるMelbourneのCrown Casinoにも、
多くの在外ベトナム人が訪れ、財産を失った者も少なくない。
ベトナム人は元々賭け事を愛するところがあるので、
国内の大規模カジノ施設の建設は、
大きな社会問題につながりかねないのではないだろうか。
現在申請中のカジノ投資計画についてどう考えるか?
現在、国内の経済情勢は大きく変わってきており、
それに伴って、カジノ投資計画も慎重に検討するべきである、と考えている。
現在計画投資省は、首相の指示を受け、
外国投資政策を見直す方向で検討している。
その中身は、新規FDI資金調達が基本方針となっている。
この方針が、ベトナムの今後の投資政策を、根本的に変えることになるだろう。
今までベトナムは、市場開発ために、
資金、技術、労働人材活用中心の目標を掲げ投資政策を策定してきた。
しかし、新たな方針では、投資の質、社会経済に与える効果、
安定した発展を重視することになるので、
外国投資分野に関する優先順位も 大きく入れ変わることになる。
投資の優遇制度も、優先順位に合わせて変わることになるだろう。
中でも、ハイテク技術、高級サービスの提供、エネルギー節約技術、
環境保護、高等技術の教育訓練、科学技術研究開発等の分野への
優先度がさらに高まることになる。
その中に、カジノ投資が含まれるとは考えにくい。
しかし、カンボジア、オーストラリア、Las Vegasで行った
ベトナム人のカジノに関する意識調査では、
往々にして賭け事が大変好きである、との結果が出ている。
もし、外国投資家が国内にカジノ施設を建設し、
政府もベトナム人の立ち入りを許可すれば、
国内カジノは大繁盛することだろう。
昨今の経済成長により富裕層が増加していることもあり、
国内でのカジノ建設には良いタイミングなのかもしれない。
1992年から1993年の間、ある海外の大規模投資家が、
ベトナムでのカジノ施設建設の意向を表したことがあった。
認可されれば、ベトナム経済発展への大きな支援にもなる、と力説したが、
悪影響を恐れた政府は、これを認可しなかった。
外国投資家側の情報によると、今回のカジノ建設案は、
主に外国人観光客をターゲットにしているようだが、それについてご意見は?
国内には既に、Do Sonカジノや、Mong CaiのLoi Laiカジノなどがあり、
外国観光客の需要には充分に対応できているはずだ。
ではなぜ、その2箇所のカジノは発展できなかったのか?
Do Sonカジノの数百倍の規模のカジノ施設が建設された場合、
どういった方法で外国人観光客を集めることになるだろうか。
カジノ施設は、独自で展開できるサービスではなく、
Las Vegasのように、広大な土地に多目的リゾート施設を整備する必要がある。
そのための30億USDの投資計画であり、
ここまで大規模のリゾート地開発投資計画はベトナムにはまだ存在しない。
ベトナムでこうした大規模カジノ投資を行うのであれば、
Phu Quoc島で実行する可能性が一番高いだろう。
この島は陸と大きく離れており、安全でもある。
カジノに行く人は、少なくとも一人で数万USDを持参する。
その他、セレブリティ用の超高級施設の整備も必要となる。
ホーチミン、ハノイ両市において、
30億や60億USDで上記の大規模計画を実行するのは難しいだろう。
その他政府は、シンガポールを競争相手として想定しなければならない。
もっと長めで見れば、マカオやオーストラリアと
競争できる規模を考えなくてはだめだろう。
まぁ、現在のベトナム状況では、マカオと競争できるとようになるまでには
最低でも10年を要するだろうが。
現在、シンガポールではLas Vegas Sandsのカジノがある。
なぜベトナムでも同様に、カジノ施設をオープンできないか?
シンガポールでは、賭け事が禁止された時があった。
数年前から解禁されたが、シンガポール政府は現在も
徹底した管理を行っている。
しかし、サービスの質の良さから、
毎年700~800万人の外国人観光客がシンガポールのカジノ施設を訪れており、
特にお金持ちのお客さんも多いそうである。
ベトナムが、シンガポール同様の管理体制とサービスを提供できなければ、
シンガポールに勝つことはできないが、
政府が、カジノ施設にそこまでの熱を持っているかは、疑問ではある。
今後ベトナムでカジノ建設が認可された場合、
外国投資の誘致には、どの様な影響を与えることになるか?
現在、ベトナムのGDPのうち35%が投資額である。
(GDP総額:1,100億USD、投資額:400億USD)
そのため、カジノ投資案件が認可された場合、その規模は、
ベトナム社会全体の投資額の1/4を占める巨大案件ということになる。
Vneconomy.net 2012年2月20日