ブルーチップ ベトナム投資ニュース

なかでも最も重要なのはFDI実施額である。
年初3ヶ月、FDI実施額は25.2億USDに達し、前年同期の99.2％相当となった。
額自体は昨年を下回るものの、
先月末に発表された10億USDという額に比べれば、
3月の実施額は大幅に増加している。
3月のFDI実施額は約15億USDで、月単位で見れば過去最大のものである。
今年の1月の実施額は4億USD、2月も6億USDであった。

国別実施額の累計については日本が一番で、
日本の投資家が、多額の投資資金をベトナムに投入していることが見て取れる。

投資申請額については、3月20日までに、
全国で120件の新規案件が投資許可を発給されており、
投資申請額は22.6億USDで、前年同期の77.2％相当となった。

増資の申請は、今年に入ってから29件が行っており、
増資申請額は3.68億USD、額にしてこれは、前年同期の30.4％相当に留まる。
年初3ヶ月の新規の投資申請額と増資額は26.3億USDで、
額にして前年同期の63.6％相当という結果となった。

注目すべきは、最大規模の投資案件全てが、日本投資関係であるということだ。
例えば、Tokyu Binh Duong住宅団地の投資申請額は12億USD、
ハイフォン市でのBridgestone Vietnam有限会社の投資申請額は、5.748億USD、
Khanh Hoa省でのOshima Shipbuilding Vietnam有限会社の
投資申請額は1.8億USD、などである。

計画投資省外国投資管理局によると、
年初3ヶ月、日本はベトナムにとって最大の投資国となっている。
新期投資申請額と増資額は23億USDで、
ベトナムへの全体投資総額の88.8％を占めている。

次点はオランダで、新期投資申請額と増資額は4,610万USD。
続いて台湾が4,290万USDであった。

日本のTokyu Binh Duong投資計画が月内に投資許可を発行されたことで、
不動産分野は、3月最大の投資額を調達できた分野となった。
先月まで不動産分野は、最下位だった。

3か月通して見ても、最大投資額を調達でき他分野は不動産で、
その額は12億USD、申請総額の45.5％を占めているのだが、
件数自体はわずか2件での達成である。

第2位は工業加工業と製造業なのだが、
新期投資申請は件数が51件、増資申請件数も25件であった。
それで、新期投資額と増資額は合わせて11.7億USD、
全体申請額の44.6％を占める結果であった。
第3位はロジステック分野で1.8億USD、全体の6.8％であった。

地域別で見ると、上記のTokyuの投資案件により、
Binh Duong省が第3位から第1位に上がった。
同省は現在までに13.6億USDを調達、
国全体の投資申請額の51.7％を占める結果となっている。

前回1位のHai Phong市が第2位に下がり、
新期投資申請額と増資額は6.05億USDとなり、全体の23％を占める結果となった。
続いたのはKhanh Hoa省で、1.8億USDであった。

FDI企業を、輸出入額の増加という面で評価した場合、
それは順調に行われているといえる。

石油を入れると、3月までのFDIセクターの輸出額は、
155億USDに達すると予測されている。
（前年同期比43.1％増、国全体の輸出額の63.4％）
ただ一方の輸入額は130.3億USD。
（前年同期比30.3％増、全国の輸入額の52.6％）
3月まででFDIセクターは、13.8億USDを超過輸出となっている。